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珈琲に砂糖を
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”いつも通り”に任務をこなし朝帰りのランスキー。
”いつも通り”に女と遊び明かし朝帰りのルチアーノ。
ランスキーは任務報告をしにカポネの部屋へ、ルチアーノは自室へそれぞれ向かっていた。その途中で2人はいつものようにすれ違い挨拶を交わす。仲が悪かろうが何だろうが挨拶するのは礼儀なので、2人とも律儀に挨拶はしている。
「ランスキー、はよ。」
「ああ。」
これがいつもの日常。今日もいつも通りの日常を送るのだとお互いに思っていた...。
──────────
ランスキーはカポネの部屋の前に立ち止まる。
カポネの部屋のドアは他の部屋とは少し構造が違ったり、扉の色も違う。他の部屋は木製の新しめの茶色の扉で、この部屋は木製でホワイト塗装の施してある少し古めかしい扉ので、ドアノブには彫刻が施してある。確か、衝撃に強いらしいということを聞いたことがある気がする。
(他の部屋と同じ木製の扉のはずなんだが…。)
そんなことを思い出しながらノックをする。
―コンコン
「...誰だ」
「ランスキーです。任務報告に来ました」
「入れ」
「失礼します」
―ガチャ
「ボス、おはようございます」
「ああ。任務の方はどうだった」
「ええ。ボスの言っていた通りでしたよ」
「そうか。ならいい。引き続き頼んだぞ」
「はい。それでは俺は失礼します」
ランスキーはボスに背を向け部屋を立ち去ろうとすると、後から、待てと制止の声がかかる。
「今日は他に話がある」
「…?何の話でしょうか?」
「まあ、少し待て。もう少しで来る。」
「何が――」
―コンコン
「ボス!連れて来やした~」
扉をノックする音と向こうからサコさんの声がした。
「入れ」
―ガチャ
サコさんが扉を開け部屋に入ってくると、後ろからもう1人入ってきた。
「失礼しマース。なんの用件ですか、ボス?」
「...ルチアーノ...?」
「あ?ランスキーじゃねーか」
✤ここに出てくるサコさんとは皆さんもお気づきかもしれませんが、迫田のことです。
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