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貴大side
どうしよう、先生来ちゃった。
というか、俺に空葉が抱き着いているのを見て顔を顰めてた…
嫌な思いさせちゃった。
そう思って胸が苦しくなり、じわりと涙が出そうになる。
貴大『あの…嫌な思いさせちゃってすみません…
先生、空葉のこと好きなのに…俺、ごめ、ん…』
泣くな俺、頑張れ。
そうは思っても涙は出てきて、慌てて俯いて顔を隠した。
すると先生は呟いた。
担任『頑張れってこういうことか…なぁ柳。』
貴大『は、い…』
グイッと両頬を手で挟まれ、上を向かされた。
貴大『え…』
担任『志波にも言われただろうが、勘違いだぞ?
俺が好きなのは柳であって、志波じゃない。
なんなら志波に嫉妬だってした。
本当は俺が追いかけたかったんだが、授業放棄は出来なくて…そんな顔させてごめんな。』
目から溢れ出ていた涙を指の腹で拭かれる。
貴大『…どういう、事?』
何を言っているのか理解できない。
担任『俺は柳のことが恋愛の方で好きなんだ。
だから付き合って欲しい。』
真っ直ぐ目を見て放たれた言葉。
貴大『…あれ、空葉のことを好きじゃないの?』
担任『あぁ、柳が好きだ。』
だいぶ思考がフリーズしてから戻ってきた。
貴大『っ…/////嘘じゃない?本当?』
担任『本当だよ。返事は?』
ニコッと微笑んで聞いてきた。
貴大『俺も、好き…付き合いたい。 』
涙でうるうるとした目で見つめると先生は顔を赤くした。
担任『良かった…これから俺の恋人な。
それにしても本当に可愛い…やっと触れる。』
そう言って頭を撫でられる。
もう俺の顔は真っ赤で火がつきそうだった。
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