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空葉『はいっ。』
すぐに開けると、勢いよく抱き上げられる。
空葉『わっ?!』
孝輔さんはぎゅっと手に力を込めた。
空葉『おかえりなさいっ』
孝輔『くく、ただいま。』
それからゆっくり下ろしてくれ、リビングへ戻った。
空葉『どうして来てくれたんですか?』
孝輔『稜さんから、今日は空葉が一人だって聞いたから。』
空葉『そんな、ありがとうございます…。』
様子からして急いで来てくれていたから嬉しい。
孝輔『本来二、三時間早いんだがトラブっててな…遅くなって悪い。』
空葉『ううん、お仕事お疲れ様。
僕本当に嬉しい。』
孝輔『良かった。泊まっていってもいいか?』
?!
空葉『お泊まりっ?!』
孝輔『あ、あぁ…まずいか?』
そんな嬉しいことある?!
僕は首を横に振って微笑んだ。
空葉『お泊まりして欲しい!!』
孝輔『じゃあ泊まってく、少しこっち来い。』
空葉『へ?あ、はい。』
手招きで呼ばれ、隣に腰を降ろすと目を見つめられる。
空葉『孝輔さん?』
孝輔『今日は稜さんが居なくてただ寂しいから、そんなに不安だったのか?』
ドキンッ
どうして少し話しただけなのに不安だなんて…
まだ帰ってきたばかりなのに。
空葉『っ不安なんて』
否定しかけると、頭をポンと撫でられた。
孝輔『電話越しでも、帰ってきて顔を合した時も苦しそうな顔をしていたから…気になったんだ。
無理に聞こうという訳では無いが、話したくなったら聞かせてくれ。』
全部、ばれてる…
空葉『っ、話…聞いてくれますか?』
恐る恐る聞くと、おでこにキスをしてくれる。
孝輔『ゆっくりで大丈夫、聞かせてくれ。』
優しい顔で笑ってくれた。
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