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何も言えないでいる僕に孝輔さんは言う。
孝輔『手始めに迎えに来てもらうか。』
突然おかしなことを言い出した孝輔さんに声が裏返った。
空葉『へ?!!!だめですよ…』
孝輔『そうでもしないと空葉は話さないだろ?』
空葉『…でも…』
孝輔『今気持ちを伝えておかないと、徐々に二人の間に溝が出来ていくぞ。』
真剣な顔で孝輔さんは僕の肩に手を置いた。
空葉『それは、嫌です…お父さんと居たい…』
孝輔『それなら話そう。俺から電話するか?』
そう聞かれて首を横に振る。
空葉『僕が電話します。』
とても緊張して手が震えるが何とか電話をかけた。
稜「もしもし、空葉?」
空葉「うん、僕…あのね。」
稜「どうした?」
空葉「帰り、迎えに来てくれないかな。」
震える声で何とかお願いすると物凄い勢いで返される。
稜「へ?!全然迎えに行く!どこ?!」
そんなお父さんに若干引き気味に行き先を伝える。
空葉「孝輔さんのお家…」
稜「分かった!待ってて。」
返事的にすっ飛んできそうだとか思いながら通話を終了する。
孝輔『どうだった?』
空葉『今から迎え来るって、凄い勢いで言われました。』
怖いくらい。
孝輔『空葉に頼まれて嬉しかったんだろ、支度だけしておくか。』
空葉『うん…』
電話をしてしまった以上、必ずお父さんが来る。
困らせるの嫌なんだけど、溝ができるのも嫌。
取り敢えず準備が終わったら迎えが来るまで、孝輔さんを堪能しよう。
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