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すると直ぐに瞬は戻ってきて。
瞬『これは完全にアレだな。』
そう言って手に持ってるものを保健医に投げる。
僕はその行為にとても驚いた。
あんな気持ち悪いものを素手で持ってきた上に、普通人に投げるかあんなもの…。
なんとなくキャッチしてしまった保健医は固まる。
保健医『…これが、ロッカーに?』
僕の方を見て聞いてくるから、頷く。
保健医『これはアレだろ…。』
2人とも顔が険しくて、少し萎縮してしまう。
それに気づいた瞬は謝った。
瞬『悪い悪い、そんな怖がらないで。
さすがに、こんな物入ってたら腰抜かすよな。』
この人、根っからの優しい人だな。
そう思うと先程の態度に罪悪感を感じてしまう。
空葉『…さっきは、生意気言ってごめんなさい。』
一瞬、ポカンと分かっていなかったが笑ってくれた。
瞬『大丈夫大丈夫、俺執拗いからさ!
そんなことより、腰大丈夫そうか?』
空葉『うん、大丈夫。』
瞬『じゃあ俺が家まで送るよ。』
空葉『いやいやいや大丈夫だよ。』
さすがに送らせるなんて申し訳なさすぎる。
全力で遠慮すると、保健医がケラケラと笑って。
保健医『今沢、お前口説いてんの伝わってないぞ?』
瞬『え、本当?まぁそんな感じはしてたけど…』
空葉『っ…』
どういう事だ?
僕が口説かれてるってこと?
瞬『空葉が可愛いから俺頑張ってるんだけど、ダメみたい。』
ダメみたい、って僕の顔を見て言うもんだから驚いた。
空葉『なんで僕なの?瞬なら選び放題じゃん。
それに僕好きな人いるから。』
それじゃ、帰るねとベッドから立ち上がると瞬は着いてきた。
瞬『どの道一人で返すわけには行かないから送らせてよ。危ないでしょ?』
…まぁ、怖いから甘えるか。
空葉『…ありがとう。』
返事に満足そうな顔をして保健医に手を振っていた。
僕も会釈して保健室を出る。
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