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こんな奴となんか!
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「スースースーんぅ…ふりゅぅー」
静まり返った暗い部屋には葵の寝息しか聞こえない…
カチャッ────────
ドアがゆっくりと開いていく…
少し光った眼鏡のレンズは怪しく揺らめき葵に近づいていく
「ふぅっ…ヒックヴェイにぃ、ヴェスにぃ…ウエッ、ウゥ───」
葉月は葵が泣いていることに気がついた
まさか起きているのか、と少し戸惑ったものの、夢を見て泣いていることが分かった
「もぅいやぁ…助け、てぇウェ…ヒッイタァァァイ!!ゥゥゥゥアアッ…」
葉月はそんな様子を食い入るかのように見つめ、奇妙に笑って見せた
『葵君…可愛いですね、これ以上煽ってどうするつもりなんですか…?』
葉月は薬品の臭いがキツいタオルを葵の鼻もとに押しつけ葵を失神させた
「んぅっ……ここ、どこ?」
ヴェイにぃは?………あ、そっか、家出してきたんだった
『お目覚めかな?葵君…?』
葉月さん、やっぱりカッコいいな…
起きあがろうとした瞬間、
ジャラッ────────
鎖の音…なんで、俺に繋がってんだ?
あれ、外れない
「葉月さん、が…?」
まさか葉月さんなワケがない、だって葉月さんは……………………………………
葉月さんは俺に下心が無いなんて誰が言ったんだ?ネットで俺が公開されてたんだ、しかもこんな馬鹿でかい街に一人は俺を見たって人はいても良いはずだ…
根拠もなく人を信じた俺が馬鹿だった、誰も信用しないって心に決めていたのに…
コイツに、犯されんのかな…?
「ヤるんなら早くしてくださいよ…」
俺は強気で出てみる、どうせヤることに変わりはないんだから、さっさと済ませて出て行きたい
行く場所なんてないけど…
『ヤるなんて、そんな浅はかな考え無いですよ』
「だったら何で俺は鎖に繋がれてんですか?」
意味が分からない、俺を捕まえるなんて、ヤる以外になんの目的があるんだ?
………もしかして、人身売買!!俺、売られるの?それで金持っててこんなすげぇ部屋に住んでんの?
俺はいったいどうすればいいんだ
『僕は、葵君を始めてネットで見たと
き、鳥肌が立つほどの衝撃を受けたん
だ…ようは、葵君に一目惚れしたんだ
よ、この子をどうしても自分のモノにし
たいと思っていてね、しかも隣の県、会
いたいと思えば会いに行けたんだ、でも
何にも関わりがないままどうすればいい
と考えて歩いていたら君が話しかけてき
たんだよ、初めは似ているという感情だ
けだった、だけど逃げていった君が落と
した生徒手帳に書いてあったんだよ、君
の名前が、それで追いかけていって家に
連れ込んで、これからどうしようか…』
「な、なんだよそれ!」
俺は完全に恐怖で頭の中が真っ黒だった、腹立たしいワケでもなく、辛いわけでもなく、ただただ恐怖で埋めたくされた部屋には薬品の独特の匂臭いがしている
この感情に似た、キツい匂い、鼻がへし折れてしまうんではないかとゆう程のキツい、キツい臭い
「なんだよこの臭い…」
『気に入らなかったかい?これは媚薬の何倍も強い薬だよ、この部屋でヤったらどんな強情な子でも必ずアへ顔を晒してもう元には戻れないんだよ…』
「ぃ、嫌だっ!とれよ!ここから出せよ!助けて!お願い誰か!」
心なしか震えていた声は段々と弱くなっていく
「いぁ…力がでねぇ」
『そんな大声だしてここの空気沢山吸ってしまうからそんなことになるんです』
「な、んでお前は…ふつ、うに…ゲホッゲホッ!!」
むせかえる程に臭いは段々と強烈にナっていく
葵の中心はもう熱を持ち始め、トロ顔になっていき、頬を紅潮させ、イヤらしい顔つきになっていくのを葉月は鼻息を荒くし見ていた
『残念ながら、昔からこの臭いを嗅いでいるものですから、僕には効かないのですよ』
葵は脚で自分の中心を抑えイかないように精一杯だった
『苦しい…?』
「くるしくらんかぁれぇ!」
葵はもう呂律が回らないほど、この臭いに酔っていた
助けてほしいが助けてもらう相手がいない…
「くうしぃ…」
葵は耐えられなくなったのか、葉月の前で弱音を吐いてしまった
『ふふ、その言葉待ってましたよ…君はどうしたらこの部屋から出れるとお思いで?』
いきなりの問い掛けに驚き声が上手く出せない、それは薬のせいでもあり、葵自身が避けてきた言葉でもあるから…
「らんれもしゅるからぁここからだひて…」
殆ど何を言っているのか分からない、それでも必死に助けを乞う葵の姿は葉月の自制心を掻き乱した
『いいよ、君はこれから僕の、嫁だ…』
嫁…?俺はコイツの嫁?肉便器でもなく、性奴隷でもなく、嫁?なんのために?
「ふぇ……?」
『初めは俺を愛してくれなくて良い、これから愛を育もう、葵…』
葵はゾッとした顔で葉月の顔を見ていた
「いやらぁ!」
葵には一つの夢があった、いつか本当に愛する人が出来たらとことん愛そう、子供はいっぱい作って、そのたびに幸せだねって笑いあえる家族をつくろう、子供が成長して独り立ちしていく姿を変わらず愛する人と見ながら定年を迎えて、死ぬときも一緒の墓に入って、墓の中で流れてゆく時を見守り続けようとゆう夢があった…
それはかつて父さんと母さんが成し得なかったことである…
それを自分が叶えてあげたい、そう心に決めていたのに、こんなとこで初めて会った奴に夢を崩されてたまるか
「嫌!!嫌らろ!れったいに嫌!!」
ガッッッ─────────
葵の髪を引っ張り葉月は葵に上を向かせるよう持ち上げた
「いたぁっ───」
涙目で訴えてもただただ悲しそうな表情で葵を見るばかり
『僕は…DV夫になりたいわけじゃないんですよ…葵、僕を愛して、葵が愛してくれないと俺は生きている意味が無い…』
狂ってる、ネットで初めて見た奴にここまで執着する奴はなかなかいない…俺はこんな奴となんか結婚したくない、なんで俺なんだよ…
『そんなに僕の事を好きになれないんだったら好きになるまで監禁してやるよ…』
「ぃやっ…………………!!!」
監禁生活が始まろうとしていた…
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