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帰ってきた四人組
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………………帰らなきゃ
葵は入学当初だというのに放課後まで残り、教室でぼぅっとしていた
先輩達が部活が終わりと同時に帰った
家に向かって歩いていると後ろから話し声が聞こえた
『アイツの母親って男なんだって』
『まじかよー!じゃあアイツって養子なわけ?』
『違うらしいよーほら!あの妊娠薬じゃねー?』
『今問題になってるやつ?』
『そーそー!うわーホモかよー』
『ホモの子供って、超悲惨じゃん』
『『『『『まじキッモ』』』』』
あ………そう見えるんだ
嫌だな、父さんと母さんはそんな関係じゃない、はず…
『なーなー!』
話し掛けられたら…ここは無視の方がいい気がする
俺は無我無心に早歩きを続けた
追いかけられることはなかった…
「ただいま…」
まだ帰ってないか…こういうのって孤独っていうんだよな…
「作ろ」
俺は家事全般やってる、料理とか、洗濯物とか、掃除とか、そんな感じ
ジューッガコッキュッキュッ───
「ん、おいし…」
今日もどうせ遅くなるだろうし、タッパーに詰めてっと…
ピンポーン─────
「あれ?宅配?」
葵はドアのもとへ走っていった
「はい?どちら様でしょうか?」
『宅配便でーすっ!』
随分脳天気そうな声だな
ガチャッ────────
『あらー?葵にソックリじゃないー?』
『ハハッ、ホントだ、超可愛いじゃん?』
『僕、楽しみだよー』
『さぁ…宴の始まりだ』
………誰?
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