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気持ち悪い
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『こっちに来い…』
『あ、ぁぁ…葵…やだ、行かないで!!葵!!葵!!俺がするから!何でもする!抵抗しない!だからお願い!!葵を離してぇ』
母さん、俺は親孝行をしてるつもりだけど、母さんにとっては親不孝なの…?
「大丈夫だよ母さん!待っててね、出来るだけ早く帰るから!」
俺は満面の笑みで、不安なんて一つもないかのような笑顔を見せ、父さんについていった、母さんがこんな事を言ってたとは知らずに…
『帰ってこれないかも知れないのに…葵、戻ってきてよ…』
車の外の景色はどんどんと緑色に染まっていく…木々がこの世のものとは思えないほど綺麗で幻想的で…
それしか考えられないような気持ちだった───────
ふと助手席に目をやると気持ちの悪い笑みを浮かべている見知らぬオジサン
隣にヴェスカル父さん、俺の肩を抱き寄せながら『大丈夫』と言ってくれた
運転席にはヴェイダル父さん、本当に辛そうに、苦しそうに運転している
あぁ、俺はこれからされることを考えないことにした
ついたと言われ、父さん達は車の中で、見知らぬオジサンに俺は連れて行かれた
『ホントにお母さんに似てて可愛いねー、俺が買ってやろうかー?』
と尻を撫でられた、ゾワッと悪寒が走ったが平気なフリで乗り切った
ギギィィィィ───────
不気味な音を立てて扉が開いた
何故こんなとこでやるのか意味が分からなかったが入ることにした
ヒタッヒタッヒタッヒタッ──────
冷たい廊下を裸足で歩かされる、ここはどこ?
『ついたぞー、早く入れ』
語尾を伸ばすのをいい加減やめて欲しい
入ってみると、
バッと周りの電気は消え、俺の部分だけが明るく照らされた
『さぁ!お待ちかねの商品!!あの!水島葵の息子!!まるで生きた鏡のような瓜二つさはかつて葵を買えなかったお客様方にとっては夢のような子!!さぁ!六百万から始めましょう!!』
は?買う?商品?俺、買われるの?もう家に帰れないの?
「あのっ!もう俺は家に帰れないんなでしょうか!?」
次々と言われる値段の声を遮り問う
それなのに無視して、いや、聞こえてない…
考えられないような大金に目眩を覚えた、二億、二億五千、三億…
ありえない…母さんの子供だからって
『五億!!いいですか!?はい!では055番さん前へ!!』
や、だ…なんだよ
何なんだよ!気持ち悪い、胃液がこみ上げてくるのを必死でとめ、近づいてくる男の気配に心底ウンザリした
『やっぱり可愛い、きめ細かい肌に艶やかな唇、程よくついた腹筋に締まった尻、全て葵と同じだな…』
見るからに金持ちの気持ちの悪いオジサン、中年で脂汗も半端なく出ていて、見苦しい腹、ニヤケている表情…
『さぁ!!最後に奴隷から最後のお願いがありまーす!それは今日ご主人となる055様は快く受け入れて下さい!!家に帰らせろとかは無しですよー』
最後の…願い?最後って、俺小さい頃から何も求めてないじゃん、ここで最後だなんて、けどもう仕方がないんだ、俺の願いは
『たまに家に帰らせて下さい…』
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