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番外編 ヴェイダル×ヴェスカル
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毎晩毎晩俺は葵をヒドく、優しく抱いていた、葵はというと、自分の子供とせっかく対面できたのに引き剥がされた事が、悔しくて、悔しくて仕方がなかったんだろう…
葵は泣いていた、そして…
死んだ──────
その時俺は内心ホッとした、不謹慎だろうけど、もう葵を命令で抱くことはなくなる、よかった…
『ヴェイダル、そろそろ行くよ』
「おぅ…もう行く」
今日は御葬式
3人だけの、質素な葬式…だけど、それでいいんだ、葵は、それを望んでいるように笑ってる
『最後位、純白のドレスを来てほしかったな』
分かる気がする、俺達は正式に結婚式を挙げていない、だから
「持ってきた…」
前々から準備していた純白のドレス
葵に似合うように特別ハデにはせず、かといってシンプル過ぎても駄目だと思い葵が好きだった青色の薔薇を胸元にさした
葵に着せた、余りにも綺麗で、儚くて、泣いた、ヴェイダルは俺の背中をさすってくれた、だけど泣いてなかった…
葵には最悪な人生を送らせてしまった、罪悪感と自分への嫌悪感に苛まれて苦しい、今は裏社会で葵のクローンが売られてる、けど、だけど…本当の葵なんていない
葵は、俺達だけの葵だったのに────
『ヴェスカル、葵は気付いてたみたいだけどな、僕はヴェスカルが好きなんだ』
「…は?葵が死んでおかしくなったんじゃねぇのか?お、俺は先行っとくからな!」
ギュッ─────────
いきなり腕を掴まれ抱き寄せられた、こんな時に優しくしないでほしい
俺は、葵が好きなんだ…
『ねぇ、お願い…僕のモノになってよ』
熱っぽい声が鼓膜を震わせる
俺自身も胸の鼓動が止まらない
「いや、だっ!」
ヴェイダルの手を振り払い俺は言った、
駄目だ、本当の兄弟だろ、俺たちは
脳内で警告している…
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