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シャツの匂い (遥side)
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結局、慎太郎のことは何も解決しないまま数週間が経ってしまった。
そもそも、別々の仕事が増えたのもあって最近まともに話してすらいない。
現に今日も、慎太郎は今度の収録の打ち合わせに行っていていない。
たぶん、0時を過ぎて帰ってこないってことは、付き合いで飲みに行ってるんだろう。
売れ出してから、こんな生活が普通になってしまった。
俺は、慎太郎に「お前は酒弱いから飲みに行くな」って言われてるし、周りもそれを知ってるからあまりそういう付き合いはない。
なんだよ、慎太郎ばっかり飲んで来やがって…。
俺はというと、慎太郎が干して行った洗濯物をたたんでいる。
家事はあいつに任せっきりだし、たまにはと思ったけど…逆に仕事を増やしてしまっている気がしないでもない。
まあ、こういうのは気持ちが大事だし、いいか。
慎太郎って、酒の席だとどんな感じなんだろう…。
慎太郎のシャツを手に取って、ふと思いついた疑問。
あいつかっこいいから、年上のお姉さんとかに狙われてたりして…。
そういう時、慎太郎はどうするんだろう…
想像もしたくないな。
こうやって勝手に想像して自爆するの、俺の悪い癖なんだよな。
「はぁぁぁ〜…」
大きくため息を吐き、手に持っていた慎太郎のシャツに顔を埋めた。
「慎太郎の匂いだ…」
柔軟剤と共に、少しだけ、でも確かに慎太郎の匂いがした。
「やばい…」
疲れてるのか、溜まってるのか、俺の下半身は何故か反応してしまっていた。
まじかよ俺…慎太郎の匂いで勃ってるのか…?
「最近忙しくて抜いてなかったしな…」
仕方なく、反応してしまったそれを握った。
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