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波乱 2
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家を飛び出してから、ただ無心で近くの公園まで走った。
夏の終わりの少し冷たい空気が、頭を冷やすにはちょうどよかった。
でも、あの遥の声だけは、耳にこびりついて離れない。
あいつ、俺の事好きなのか…?
いや、まだ聞き間違いな可能性もあるし
自惚れるのはまだ早い…
冷静になれ、俺。
とりあえず、何も知らないフリして帰ろう。
なんとか切り替えられた俺は、もう一度家に帰ることにした。
家の前に着きドアを開け、恐る恐る部屋に入ると電気は全て消えていて、遥がいる気配はなかった。
よかった…
「はぁ…」
ため息を吐き、安心した俺は一旦自分の部屋に行き、荷物を置いて風呂に入ることにした。
「なんで俺がこんな疲れないといけないんだよ…」
服を脱ぎながら小言を呟いた。
さっきの一件で酔いもすっかり覚め、意識もハッキリしている。
「せっかくほろ酔い気分だったのに…」
「はぁ〜…」と大きめのため息を吐きながら、脱いだ服を入れるため洗濯機を開けた時、今日出たであろう洗濯物の1番上に乗っている服に違和感を覚えた。
「これ、朝干した時に見た気が…」
気になり、手にとった時
「…!!」
所々濡れてる…
しかも、なんかしわしわだな
まさか…
服を持ったまま、足早にリビングまで向かった俺は、部屋の電気をつけた。
「…やっぱり」
そこには畳みかけの洗濯物がそのまま残っていた。
遥が畳んでいたのは、畳み方ですぐに分かる。
まさかあいつ、俺の服で…?
じゃあ、本当に俺のこと……
「…っ!」
「なんでこのタイミングで勃つかな…」
とりあえず風呂場に戻り、諸々を済ませ、悶々としながら眠りについた。
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