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見知らぬ男のお膝元
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そんな関係が続いて、もう一ヶ月近くなる。
スーパーからの帰り道。足取りは、物凄く重い。
公園の前を通ると、誰もいない公園で一人、
ブランコに座ってこちらを見ている青年がいた。
何とは無しに、近付いて声を掛ける。
「あの、……何か御用ですか。」
すると彼はスン…と鼻を鳴らし、
事も無げに言った。
「……ふむ、狼か。日本の固有種じゃな。」
!!!
全身が粟立つのを感じる。
危険な感じは受けないが、警戒するに越した事は無い。
「まあそう邪険にするでない。この近辺は我が庭よ。故に、ここを縄張りとしている以上はッ…」
そう言いブランコから降りて、
「ここに住む全ての獣・同胞の悩みや不安を拭うのもまた、我が勤めぞ。」
…と言った。
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