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男の過去4
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それからというもの美晴とはどうにかして会わないように避け続けていた
美晴の口から直接「彼氏が出来た」なんて言葉聞きたくなかったのだ
それに、まだ別れるかもしれないという期待を抱いていたからだ
自分でも自分の事を未練がましく、臆病で、チキンな奴だと思った
美晴と顔を合わせないで7年が過ぎた
美晴は英語の教師として高校で教鞭をとり、
光成は父親の会社を継ぎ、若くして社長になった
光成は多忙な毎日を送り無理矢理美晴を忘れようとしていたが、うまくいかなかった
結局、美晴にダメ元で告白をしようと思ったが自分の無駄なプライドと傷つきたくないという思いから一度も告白できなかった
メールや電話はごく稀にしていたが、美晴も多忙な光成に気を遣って会おうとは言わなかった
仕事を終え、車の後部座席でタブレットを操作していた光成に久々に美晴からの電話がきた
「もしもし?」
「光成くん?久しぶり!」
久々に聞いた美晴の声に光成の胸はぎゅっと締め付けられる
「どうかしたのか?」
「あのね、近いうちに会えないかな?
もちろん、忙しいのは分かってるんだけどどうしても光成くんに伝えたいことがあって…」
(伝えたいこと…)
光成は迷った
(断ってしまおうか…でも、美晴からの久々の誘いを無下にしたくない…それに7年ぶりに美晴に会いたい)
疲れているせいか光成は美晴を欲してしまった
「あぁ、いいよ。今週の日曜日はどうかな?」
「うん、大丈夫! いきなりごめんね。ありがとう。」
美晴との電話を終えて光成は日曜日に想いを馳せた
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