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[新入生代表挨拶。ーーー新入生一同、起立。]
反応が遅れてしまい、
いつのまにかぼぅっとしていた自分に気づいた。
慌てて立ち上がると
ぐわんと目がまわるような眩暈と、
ツキンッと鋭く響く頭痛。
耐えろ耐えろと
ひたすら自分に言い聞かせるが、
少しだけ前に重心がズレて行くのが分かった。
必死に足に力を込める。
ーーーートンッ。
誰かの腕が
自分のお腹くらいの位置に
当てられ、支えられる。
「大丈夫〜?…じゃないよね〜??」
間延びする緩い声。
でも、とても優しく、
頭に響かない問いかけるような声。
『…あ、すみません。大丈夫です。』
体重をあづけていたことに気づき、
すぐに手から離れた。
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