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♢⒊
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「ッ!!____」
入った途端、相手を確認せずに振り向きざまに蹴りを放った要は確かな手応えと…
「イッ!!」
聞き覚えのありすぎる声に目を見開く。
カーテンが閉まっているのか暗い部屋の中では相手が誰か見えないが、確信を持ってその男の名を呼ぶ。
「……桜坂か?」
「__チッ、いってぇな!!突然蹴り入れる奴があるか!」
こちらの問いに無視して、そいつはコツコツと靴音をたてながらシャッとカーテンを開けて姿を現す。
そこには要の予想通り…金髪の男_蓮がいた。
「やはり、お前か…」
「てめぇ、俺だとわかっていて蹴りつけてくるとはいい度胸してんじゃねぇか…」
「いや、確信はなかったが……って、そもそもお前が私をこんな所に引きずりこむからだろう!」
腕をさする蓮に少し力を入れすぎたと反省しそうになった要だったが、いやいや待て待てと考えを改めて彼を睨みつける。
「…で?なんでこんな事をしたか、理由を聞こうか。」
「あ?んなの、校舎プレイに決まってんだろ?」
それ以外ないだろ?とでも言うように眉を寄せる蓮に、要の激昂がとぶ。
「お前は馬鹿か!!こんな所でする訳ないだろう!!!(怒」
「あ"?人気のない所にしただけでも有難く思いやがれ!!」
チッ、今日に限って居残りの奴が大勢いるしよ…と忌々しげに此方の校舎の向かいにある一年の校舎を睨みつけている蓮。
…いや人気のある所で、というか一年の教室でやろうとしていたのかこの変態は。
要も思ったのか、静かに一年の居残りの生徒に感謝した。
…というか、こいつの先ほどの言葉…誤りがあるだろう。
ここは確かに人通りが少ないが、決して人が"通らない場所"ではない。
それをわかっている要は、(顔には出ないが)必死で目の前の性欲の塊人間を止める。
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