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ぐっと狭いそこを無理に押し入ってくる異物感に、呼吸を忘れて喉を仰け反らせる。
座っている体勢のためズブズブと押し入ってくるそれが、必然的に一番奥へと入り込んでしまう。
ボロリと生理的な涙が目尻から溢れた。
「…あー、やべ。慣らしたけどすげーキツいな」
どこか苦しそうに息を漏らす七海が、俺の腰をしっかりと掴んで眉根を寄せる。
妙に色気を帯びたその表情に肌がゾクリと粟立つ。
が、内部に感じる凄まじい異物感はとてもじゃないが受け入れ難いものだ。
「…っは、む、無理だ…っ、苦しい」
「無理じゃないっすよ。ちゃんと全部入りましたし」
「か、身体が熱くておかしくなりそうだ…っ」
堪らずそう言うと、七海が俺の目元へと唇を寄せる。
溢れ落ちる涙に口付けられ、近い位置で見るその顔にハッと魅入ってしまう。
「なら一緒におかしくなりましょうか。俺はみーちゃんを一人にはしません」
苦しそうに浅く呼吸をしながら、ふわりと笑顔を向けられた。
どうしてコイツはそう人の感情を揺さぶることを言うんだ。
それはこの行為の事を言っているのか。
それともこの関係の事を言っているのか。
堪らなくギュッと胸が掴まれたが、それを考える暇もなく腰を揺さぶられる。
「――あっ、ああ…ッ、やぁ…っ」
下から突き上げてくるどうしようもない圧迫感に、勝手に声がひっくり返る。
それでも苦しかったのは最初だけで、先程まで指で弄られていた場所から徐々に快感が生まれてくる。
何か昇り詰めてくるそれに耐えきれず唇を噛みしめると、七海の指が口内へと入り込んできた。
そのまま再びガツガツと腰を揺さぶられる。
「あっ、おおき…ッ、も…無理だ…っ」
堪らず口に入れられた七海の指を甘噛みしたり舐めたりとして必死に気を逸らす。
ビクリと七海が驚いたように息を詰めた。
「…ちょ、みーちゃん俺を早漏にする気ですかっ」
なんのことか分からないが、口から早急に指を引き抜かれる。
荒々しく息を吐き出しながら、俺の身体を押し倒してきた。
上から落ちてくる視線は力強く扇情的で、ゾクゾクと身体の芯が熱くなる。
「は…っ、好きです。俺のことだけ考えて。余計なことは何も考えないで」
そんな事言われなくても、もうとっくに頭が真っ白だ。
先ほどとは比べ物にならない速さで腰を打ち付けられて、どうしようもない快感に目の前の身体を手繰り寄せる。
応えるようにきつく抱きしめられて、呼吸まで奪おうと唇を塞がれる。
酸欠で夢心地のようにふわふわと意識が浮いていた。
むせ返るような甘すぎる快感に理性など意味をなさず、感情のままお互いを求める。
薄闇に堕ちる室内で、ひたすらに快楽を貪り合っていた。
七海は一回達したくらいじゃ全く満足せず、何度も俺の身体を飽き足らず抱いた。
快感と共にドロドロにまどろんでいた意識が、突然プツリと途切れる。
「…あれ、みーちゃん?」
危うく意識を失いかけたが、七海の声でなんとか戻ってくる。
ぼんやりとした視界の中で七海を見上げた。
「…っあ、七海…もう」
無理だ、と言おうと思ったが声が掠れてでなかった。
おまけに力も入らない。
「あー…すいません。やりすぎました。いやまだ正直物足りないんすけど」
高校生の体力とはなんと凄まじいんだ。
さすがに30歳の身体には負担が大きすぎる。
肩で息をしながらグズっと鼻を啜る。
ボロボロとさっきまで勝手に流れていた涙のせいで、鼻の奥までツーンとする。
散々喘がされたせいで喉も痛い。
「わ、泣かないで下さい。俺が悪かったです。謝りますから」
「ちが…これは違くて…」
断じて泣いてはいない。
これは生理的な現象で不可抗力だ。
だがもう否定する気力もなかった。
グズグズと鼻を啜る俺に、七海が機嫌を取るように優しく頭を撫でてくる。
落ち着いた暖かい手のひらの感触に堪らなくホッとしてしまう。
愛しむように頬に口付けられて、人差し指で目元をくすぐられる。
堪らなく甘やかされるような仕草に表情が緩む。
ふふ、と息を漏らして笑うと、ぎゅっと身体を引き寄せられた。
抱きしめられた腕の中で聞いた心音は、驚くほどに速かった。
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