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「会長は?」
「会議中、で、あの荷物全部お前にって」
照哉が指差す方向にさっき会長が選んだスーツが入った紙袋が置かれている。
これもヤバい!
借金いくらだよ?
ただでさえ借金あるのにぃぃ!
断りたい!
断らなければ!
東雲はフラフラと立ち上がる。
「ちょ、お前どうしたんだよ」
照哉は慌てて東雲の身体を押さえる。
「か、会長に…」
「お前、熱あんだぞ」
「会議に…」
照哉がいくら止めても聞かないので、仕方なく東雲を支えながら会議室へと向かう。
***********
会議室と名付けられたホールには沢山の人々が集まり会長の話に歓喜の声を上げていた。
「俺の言う事は絶対だ!俺が会長だーっ」
会長の声に合わせ人々が声を張り上げる。
「相変わらず会長は…」
照哉はマイクを持ちパフォーマンスをする会長を見ながら苦笑いをする。
すぐ近くのイスに東雲を座らせていると部長が近付いてきた。
「東雲寝てなくて良いのか?」
「なんか会議に出るって聞かなくて」
照哉が代わりに答える。
「本当、お前真面目だよなあ」
部長は苦笑いをしている。
照哉は誰かの気配に気付き振り向くと、近付いてきた誰かの名前を口にする。
「会長…」
照哉の言葉に東雲は顔を上げた。
会長がいつの間にか近くに来ていた。
「照哉、連れて帰れ」
「はい。」
照哉が東雲を立たせようとすると、
「会長、俺…」
金無いんでスーツはお断りしたいんです。と続けたいが、また目の前が真っ暗になった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
「え!東雲、会長の部屋に居るの?」
モモは目をキラキラさせながら照哉の話を聞いている。
「何故に目をキラキラさせてんだよモモ」
幸太が聞く。
「だって!会長はバイセクシャルだよ。しかも攻め!」
「せ、攻め!」
幸太は焦り出した。
「確かに会長ってすげえって聞くなあ。」
「チンコデカいって聞くし」
「デカいの?マジで?」
モモのデカいと言う言葉に幸太はさらに焦る。
「会長ってイケメンですよね。会長だけあって金持ちだし、このスーツとか会長からのプレゼントなんでしょ?やっぱ、イケメンで金持ちってモテ要素だよね」
健太の言葉にも幸太は焦る。
「腹が空いたとです」
英雄氏の言葉には幸太は睨む。
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