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「新人で入って来た時から東雲好きだっただろ?」
と、照哉。
「一目惚れなんだよね」
これは健太。
「幸太ノ態度見テタラ分カルゾ」
「そうよ、あからさまじゃんか」
ユナとモモにまで言われ、幸太は赤面する。
「私は応援するですよ」
味噌チゲを食しながら英雄氏も言う。
幸太にあんなにイジメられても応援すると言う英雄氏にジーンとくる。
「爺、良い奴だな」
「なんか上から目線のごたるばってん、私は応援するです!告白すると良かです!」
「爺…」
幸太はイジメた事を後悔した。
「後悔するよりか、告白して当たって砕けると良かです!」
「砕けるって…てめぇ!応援してねーじゃねぇかよ!」
すぐに後悔するのを止める幸太。
英雄氏を殴る振りした時に照哉の携帯が鳴る。
「東雲からだ」
携帯に表示された名前を読むと真っ先に幸太が来た。その後に様子を伺おうと全員が照哉の周りに密集した。
「照哉さん?」
具合悪そうな低い東雲の声。
「東雲、お前寝てなくて大丈夫なのか?」
「目、覚ましたら会長の部屋で、照哉さん居ないし…もうすぐ勤務時間なのに服見当たらないし」
「はっ?お前素っ裸なの?」
照哉の返事に幸太は目を見開く。
「ちゃんと着てますよ。多分…会長のパジャマだと思うんですけど、着ていた俺の服が見当たらないんです」
「会長居ないのか?」
「起きたら部屋には居なかったです。で、お願いがあるんですけど、着替え持って来てくれません?」
「それは良いけど…」
「東雲さん、素っ裸なんですか?」
東雲の会話は聞こえないのか幸太は不安そうに照哉に聞く。
「やっぱ、野獣だわ会長!弱った獲物を食べちゃうなんて!ドS攻めで話沢山書けちゃうわ」
モモは脳内で腐変換をすでに行っており、妄想にウットリとしている。
「照哉さん、東雲さんどうしたんですか!助け求めてるんじゃないですか!」
幸太の脳内もモモの影響で腐変換をされているようだ。
「あ~、お前らウルサい」
照哉はウルサい二人を睨む。
「貸してください」
心配な幸太は照哉から携帯を奪う。
「東雲さん大丈夫ですか!」
電話の向こうに呼びかける。
「幸太?」
「はい。大丈夫ですか?」
「うーん、アチコチ痛いけど大丈夫かな?」
「痛い?どこが…」
アチコチ痛いと言う東雲に幸太は心配するとうより焦る。
「腰とか…あと、関節?」
「こ、腰!関節って!関節って足とかですか?!」
「足?あ~、足の関節も痛いかな?」
幸太は言葉を失う。
「幸太、携帯返せ!」
照哉に携帯を奪い返され、幸太は不安げな顔をしている。
「なに?東雲、腰痛いって?あと、関節も?わあ~会長、よっぽど激しいんだね。」
モモはワクワクした顔で幸太に話掛ける。
「や、やっぱそうなのかなあ?腰痛いって…会長と…素っ裸だって言ってたし」
幸太は涙目だ。
「足の関節痛いって言ってんでしょ?会長におら、足もっと開けよ!とか言われてガンガン突かれたんじゃないの?」
「うわーん、東雲さーん」
幸太は床に顔を伏せ泣き出す。
「関節痛いのは熱あるからだ馬鹿かお前!腰痛いのも寝てるからだろーが!モモに影響されすぎた」
照哉に頭を叩かれながら幸太は説教される。
***********
「ありがとう照哉さん」
東雲は玄関口で照哉に着替えが入った袋を受け取る。
「会長、まだ帰って来てないのか?」
「さっき電話あって、もうすぐ戻るって。」
「東雲、寮に戻るのか?まだ熱あんじゃねーの?」
照哉は東雲の額に自分の額をくっつける。
いきなりの行動に東雲は固まった。
間近に照哉の顔。
キスマークと、ヤッたと言うモモの言葉が脳裏を過ぎる。
「東雲さん、照哉さん、まだかかりま…す…?」
東雲が心配で無理やりに付いてきた幸太は、玄関には入らず外で待っていたが、どうしても気になり、ドアを開けて幸太も硬直。
東雲と照哉の顔が重なっているじゃないか?
キス?してますか?
そんな構図に硬直せずには居られない。
「俺の部屋の玄関口でサカるな」
会長の声に幸太は驚き振り向く。
もちろん、東雲も驚いて照哉から離れる。
「照哉、インフルエンザ感染するぞ」
「インフルエンザ?」
会長の言葉に照哉と幸太は聞き返す。
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