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「インフルエンザって座薬使えなかったっけ?」
座薬のくだりを知らないユウヤはそう言う。
「幸太、モモに影響され過ぎだから。」
照哉は手のひらで幸太の額をペチンと叩く。
「あんま騒ぐと東雲起きるんじゃね?」
はい。そうですね。と幸太と照哉は静かになる。
幸太はじっと東雲の寝顔を見つめている。
もうぅ、穴が開くくらい。
「幸太、よだれ」
「はう!」
照哉に注意され、幸太はよだれを拭く。
ユウヤはいつの間にか会長の部屋へと消えていた。
「はあぁ…」
ため息をつきながら幸太はウットリとまだ東雲を見つめている。
「そんなに東雲好きか?」
「はい!」
即答する幸太に照哉は苦笑いする。
つい夕べ、東雲を危うく抱きそうになった。
抱いてしまってたら幸太は俺を恨むだろうか?
そう考えてしまう。
ガタンッ、ガタガタッ、
激しい物音が聞こえて来た。
「は…激しそう」
物音の正体を2人は直ぐに分かったらしく顔を見合わせて苦笑いする。
「あんっ、あーっ」
激しい物音と一緒に聞こえてくるユウヤの悩ましい声。
「どんなんかな?」
幸太は興味ありありな顔で照哉に話しかける。
「覗いてきたら良いじゃん」
「えっ?ダメですよ、殺されます」
照哉の提案に幸太は首を振る。
「参考になるんじゃねーか?」
「さ、参考?」
「東雲は男経験ないんだからリードしなきゃなんないだろ?」
「りりり、リード?」
幸太は耳から首まで真っ赤にしながら叫ぶ。
照哉の言う通り、ノンケの東雲と万が一、そうなった場合…やはり、リードするのは幸太になる。
「き、キスもまだなのに」
幸太はかなりテンパっている。
「なあ、幸太って男の経験あり?」
ふいに聞かれ、
「て、照哉さんは経験あるんですか?」
更にテンパりながら答える。
「質問を質問で返すなよ…俺はあるよ」
「あるんですか!」
照哉の告白に幸太は目を見開く。
「あるよ、で?お前は?」
「あ…いえ、その…」
幸太はしどろもどろになる。
「だったら、勉強してこいよ」
照哉はニヤリと笑う。
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