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「本当に?」
近付いてくる照哉を押しやるように両手で彼の身体を止める。
が、
両手に感じる肌の感触。
はっと、両手の先を見ると照哉の胸を触る形になっていて東雲は慌てて手を引く。
「いや、あの、ワザとじゃなくて」
何て言い訳したら良いのだろう?
困った東雲はベッドから逃げたい衝動にかられた。
ぶはっ、
照哉は笑い出す。
「あはは、東雲可愛い」
笑いながら、東雲の腕を掴み、そのままベッドに押し倒した。
「ワザとじゃないなら、好意があるって事?」
東雲の上に乗り、照哉は彼を見下ろす。
「ちょ、照哉さん、重い」
体重をかけられ、東雲はジタバタと暴れ出す。
「体重かけないと東雲逃げるだろ?」
照哉は本気なのか、それともからかっているのか、東雲には分からない。
「逃げるって…なんで?」
「なんでって?そりゃあ、東雲にキスしたいからだよ」
「はい?」
東雲はキョトンとなる。
キス?
魚の鱚?…んな、わけないよな?
「あまりにも可愛いからだよ、さっきの反応はめちゃツボった」
「はい?」
さっきの反応…胸触った事か?
「だって、じかで触ったし」
東雲は自分でも何を言っているのか分からないでいる。
「やっぱ、東雲可愛いー」
照哉は体重をかけたまま、東雲を抱き締めた。
肌と肌が触れ合う。
ちょっとーっ!マジすか!何ですかこの状況!
「照哉さん重い!」
なんとか照哉から逃れようと試みるが体力の違いからか無理に近い。
「東雲、またチュウしていい?」
「はい?」
言葉の意味を直ぐに理解出来なくて聞き直すと、照哉の顔が近付いてくる。
良いなんて言ってないのに、なぜに顔が…
「ちょ、照哉さん!待って!」
手で照哉の顔を止める。
「はいって言ったじゃん」
「聞き返したんです!」
「はいははいだろ?」
「違いますって!」
「ダメなん?」
「ダメです!」
「なんで?さっきは頷いたくせに」
「は?」
危うくはい。と言いそうになり、はっで止めた東雲はキョトンとなる。
さっきって…なに?
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