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「さっきって?」
「やっぱ、覚えてないか…まあ、それが狙いだしね」
照哉が発した言葉は東雲の欲しい答えではなく、益々混乱させる。
照哉はじっと東雲を見つめ、見つめられた東雲はどうして良いのかわからず、焦る。
「目、泳いでるぞ」
照哉は笑いながらに言う。
そりゃあ泳ぎますよ!
ベッドで重なり合うって同性同士ありえるのか?
そもそも…ここって何処だっけ?
「あ、あの…今更何ですが、ここって何処でしたっけ?」
その質問の後、しばらく間が空き、照哉が大笑いする。
「東雲、やっぱ最高ー」
目に涙を浮かべて大笑いする照哉は東雲の上から横に移動して腹を抱えて笑っている。
照哉は笑い上戸だと東雲も知っているが、面白いジョークを言ったわけでもないのに大笑いされるのも複雑だ。
「何か…面白い事言いましたっけ?」
複雑そうな顔の東雲は大笑い中の照哉を見つめる。
「最高だよ東雲は。マジで」
寝転がった照哉が東雲を見つめている。
「何か分からないですが、ありがとうございます」
褒められているのだろうと東雲はとりあえず礼を言う。
「可愛いな。」
照哉の手が東雲の頭を撫でる。
「ちょ、子供じゃないんですよ」
撫でる手を払い起き上がる。
フカフカなベッドが揺れる。
「会長のマンションだろ?インフルエンザでずっとここに隔離されてる」
言われてみたら、確かに…会長のマンションだ。記憶がごちゃごちゃ…
「病院とか行ったくせに?」
照哉は東雲の額を触る。
「熱、下がったのか…つまんねえな」
照哉は小さく舌打ちする。
つまんねえって、…何故に照哉はつまらなさそうな顔をするのだろう?
「熱あった方がエロくて可愛いのになあ」
「はっ?エロい?誰がですか?」
「教えてやんねえ~」
照哉はペチンと東雲の額を叩く。
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