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「ユウヤがお前の代わりやってるから心配すんな。」
「えっ?ユウヤさんが?なんか、めっちゃ迷惑かけてますね俺」
東雲は気分が落ちてしまった。
なりたくてなった店長じゃないけれど、やります!と自分で承諾したのだから、それなりの事はしたいし、無理やりされたから…なんて愚痴をこぼし仕事をやらないなんて馬鹿がする事。
初っぱなから迷惑をかけてしまった。
「真面目だな東雲は」
照哉の手のひらが東雲の頭を優しく撫でる。
「病気はなりたくてなるもんじゃないし不可抗力だろ?会長は熱あるお前を連れ回したって反省してたし、誰も怒ってないし迷惑だなんて思ってない。むしろ、身体を心配してる」
照哉はそう言って優しく微笑む。
「でも…新人とか来るし」
「バーカ、新人にインフルうつす気かよ。とにかく、お前はもう寝ろ」
照哉は軽く頭をポンと叩く。
でも…と続けようとする東雲を照哉は後ろから羽交い締めにするとそのまま2人してベッドに倒れ込んだ。
「ちょ、照哉さん」
粋なり羽交い締めにされた挙げ句にベッドに倒された東雲はジタバタと抵抗をする。
「良い子だから寝ましょうね」
羽交い締めというより、後ろから抱きしめられているようで東雲は恥ずかしくなった。
ガッチリと自分の胴体を抱きしめている照哉の腕をはがそうと抵抗してみるも、無駄な感じだ。
「いい加減に大人しくしないとチュウするぞ」
耳元で照哉の声がする。
吐く息が耳元や首にかかる。
凄く近いんだと実感すると共にチュウすると言う言葉に東雲は固まる。
「ち、大人しくなりやがって」
ちょっとガッカリした声の照哉。
「て、照哉さん…近いです」
「そりゃあ抱っこしてるからな」
「あの、離して下さい。大人しくするんで…」
力では叶わないから言葉で抵抗してみる。
「ヤダ、東雲抱きごこち良いんだもん」
そう言うと照哉は腕に力を入れる。
「離してください」
「だからヤダって」
照哉が喋る度に耳に息がかかり、東雲はピクンと身体を動かす。
その振動が照哉にも伝わり、
「あれ?東雲、もしかして耳弱い?」
声のトーンで顔を見なくても照哉がニヤニヤしているのが東雲にも分かった。
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