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◆◆◆◆◆◆◆◆
「綺麗に掃除したんだね」
健太が言うようにフロアのトイレと従業員用のトイレはピカピカに磨かれていた。
「新人君がしたとですよ。」
英雄氏は得意気に言った。
「そうか、ありがとう。もう直ぐ客が出る部屋があるから掃除お願いするね、まだ時間あるから先に休憩して良いよ」
「はいです。行くですよ新人君」
英雄氏はシンジを連れて事務所へと向かう。
「はい、先輩」
シンジは缶コーヒーを英雄氏に渡す。
事務所のドアを出るとすぐに自販機があり、シンジは缶コーヒーを2本買って来たのだ。
「うっ、財布ば置いて来たけんお金無かとですよ」
シンジが自分の目の前に差し出す缶コーヒーを遠慮する。
「おごりですよ。さっき、内緒にしてくれたから」
シンジはそう言って笑う。
「お、おごりですか?良かとですか?」
「はい」
シンジが返事をすると英雄氏は嬉しそうに缶コーヒーを貰った。
そしてイソイソと東雲に貰ったバッグに入れた。
「飲まないのですか?」
シンジは不思議そうに首を傾げる。
「部屋で飲むです。ここにはお茶がありますけん、お茶ば飲むとですよ。缶コーヒーはめったに買わんですけん、大事に飲むとです」
シンジは開けようとした自分用の缶コーヒーも英雄氏に渡す。
「2本もくれるとですか?新人君は良か人ですね」
英雄氏は嬉しそうに笑うとシンジにペコッと頭を下げた。
「俺もお茶でいいし、それとシンジです。新人君じゃなく」
お茶を湯のみにそそぎながら言う。
***********
「あれ?新しい子?」
部屋を片付けに来たシンジと英雄氏を出迎えたのはモモ。
「よろしくお願いします」
シンジはニコッと笑うとモモに挨拶をする。
「いくつ?」
「72ですばい」
モモの質問に答えたのは英雄氏。
「ヒデちゃんの年齢とっくに知ってるし、新人君よ」
「モモさん、違うですばい、彼は新人君じゃのうしてシンジ君ですばい」
「ああっ!もうヒデちゃん黙って!宇宙人と会話してるみたいよ」
英雄氏の言葉にモモはイライラしているようだ。
「モモさん凄かですね宇宙人と会話したごとあるとですか?」
「もうー!東雲ー!助けてー」
会話が成り立たない。
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