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照哉は東雲の代わりに出来たばかりの料理をテーブルに置いていく。
「東雲、マジ サンキューな」
照哉は東雲の横に座る。
「どう…いたしまして」
子供扱いみたいにされて不機嫌だったけれど、照哉に御礼を言われ何故か照れていた。
「東雲、食欲出て来て良かったな」
照哉は食事する東雲を見て微笑む。
「あ、あの…ありがとうございます」
東雲は改まったように御礼を言う。
「急にどうした?」
「いえ、だってずっと看病してくれたし。」
「どういたしまして」
照哉はそう言って微笑む。
笑うと幼くなる照哉。
やっぱ綺麗だな。なんて照哉を見つめる。
「ん?どうした?」
視線に気付いた照哉が自分を見たので東雲は慌てて食事をしようとスプーンを持つが、慌ててしまったせいでスプーンが手から落ち、ポトフがつがれた皿に落ちた。
「あつ、」
熱いスープが跳ね、東雲にかかる。
「ちょ、大丈夫か!」
照哉は慌てて近くにあったタオルを手にする。
「だ、大丈夫です!」
自分で拭こうとするが照哉は東雲を自分の方へ向かせ、タオルで跳ねたヶ所を拭いていく。
「あああ、すみません、カッコ悪いですね俺」
東雲は自分で拭こうと照哉からタオルを貰おうとするが、
「こら、大人しくしろ」
と怒られ、大人しくなる。
「火傷しなかったか?」
心配そうに聞いてくる照哉に大丈夫ですと答えるが、もう…恥ずかしさでいっぱいだった。
食事をこぼすなんて子供だ!
しょんぼりとなる。
「東雲、顔上げろ」
「えっ?」
つい、顔を上げると、
ペロッ、
口元を舐められた。
「なーっ!」
なにするんですか!と言いたかったが驚きの方が大きくて、言葉が出なかった。
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