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会長は耳に舌を入れてきた。
照哉の耳に届く唾液のいやらしい音。
軽く羽織っただけのシャツはとっくに脱がされ、会長は照哉が履いていたスエットと下着を一気に脱がせ、素っ裸にさせる。
会長の舌は耳から照哉の唇へと移動し、そのまま彼の口内へと入り込み、味わうようにしばらく激しいキスが続いた。
ちゅ、くちゅ、舌が蛇のように照哉の舌に絡んでくるが、彼は嫌がる素振りさえ見せず、まるで人形みたいだ。
「本当、つまんねえなお前」
唇を離した会長は照哉呟く。
「あなたの性癖知ってるって言ってるでしょ?」
「素っ裸にされてヤラれるかも知れないのに余裕だな」
「別に性行為初めてじゃないんで」
「ち、余裕ぶっこきやがって」
会長は馬乗りのまま、服を脱ぐ。
「会長、やるんなら会長のベッドでお願いします、床でやると腰痛めるんで」
無表情で答える照哉に会長はニヤリと笑うと、
「ベッドならここにあるだろ?」
そう言った。
「それ、シングルですよ」
「シングルとか関係ねえだろ?まあ…ベッドが激しく揺れればさすがの東雲も起きるからな。なんなら3Pするか?」
照哉は間を開けると、
「じゃあ、このままでいいです」
と答えた。
「お前、弱点をアッサリ見せすぎだぞ」
会長は笑う。
「弱点は人に見せるもんじゃない、利用されて終わりだ。」
「会長、弱点ないですもんね」
「ないというか興味ねえだけだ、弱いものは狩られていく、それが世の中だろ?」
「そうですね」
「大事なものを作ると、それを守る為に必死にならないといけなくなる、その必死さを利用しようとされる…馬鹿みたいだろ?利用されるより、利用する側になれよ照哉。」
会長は照哉の頬をペチンと叩く。
「弱点がある奴は弱い…だろ?」
会長は顔を上げて東雲を見る。
「違いますよ会長。大事なモノがあると強くなるんですよ。」
照哉の言葉に会長は視線を彼に戻す。
「東雲の為なら死ねるってやつか?」
「死にませんよ、死んだら何も出来ないじゃないですか、そんな台詞吐く奴はいい加減な人間だと思います」
「いい加減?」
「職場放棄みたいなもんですよ」
その言葉に会長は笑い出した。
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