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◆◆◆◆◆◆◆◆
…いや、
嫌だ!
声が枯れる程に叫んでも誰も助けてなんてくれない。
誰が傷つこうと、自分に火の粉がかからないなら平気。
所詮、人は1人なんだとあの時悟った。
「…や、…照哉さん」
耳元で聞こえてくる声。
「照哉さん!」
名前を大声で呼ばれ照哉は目を開けた。
自分を覗き込む心配そうな顔をした東雲。
「照哉さん大丈夫?」
何が?と思った照哉は汗だくなのに気付いた。
「起きたら照哉さんがうなされてるから…もしかして、俺のインフル感染りました?」
「東雲…」
心配そうな東雲の顔を見たら自然に笑顔になった。
「大丈夫だよ…ちょっとトイレ…」
起き上がると下半身に鈍い痛み。
あの変態!
痛みをこらえ、照哉はトイレへと入る。
「いっ…てぇ、マジ、鬼畜」
照哉は夕べ乱暴に抱かれた事を思い出す。
タップリと身体を弄ばれた。
挿入されたソコには会長に出された白く濁った精液がたっぷりとあり、指を入れて出す。
弄られ過ぎたソコはヒリヒリして、触ると痛い。
吐き気が突然きた。
必死に我慢すると、泣きそうになる。
大丈夫!
大丈夫!
まだ大丈夫!まだ我慢出来る!
襲ってくる虚しさと恐怖に捕らわれないように照哉は自分自身を抱きしめて大丈夫を繰り返す。
「照哉さん大丈夫?」
ドアの向こうから聞こえる東雲の声。
ドアを開けると、
心配そうに自分を見つめる東雲。
思わず抱きしめた。
「照哉さん」
急に力が抜けたように東雲に抱きついた照哉を支えきれずに、二人で床に座り込む感じになった。
「具合悪いんでしょ?ベッドに」
「このまま」
「えっ?」
東雲の言葉にかぶせるように訴える照哉に返事を返すと、
「ごめん、しばらくこのままで」
そう言って東雲を抱き締める。
身体が震えているようで、東雲は黙って彼のいう事を聞いた。
温かい。
東雲…やっぱ、お前が好きだ。
照哉は東雲の耳元で囁いた。
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