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「俺、ちょっと粗大ごみをどうしたら良いか聞いてくるね」
幸太は部屋を出た。
店の備品もあるので部長に使うかを確認しなきゃな…なんて考えながら歩いていると、誰かにぶつかった。
寮でぶつかる相手なんて知れている。
もちろんユウヤだった。
「す、すみません」
幸太はみるみる顔を赤らめる。
だって、さっきキスされたばっかり。
意識しないわけがない。
「片付けは?」
「あ、だ、だいたい」
幸太はかなり挙動不信でその様子にユウヤはクスクスと笑う。
「なんかテンパってるね幸太?」
幸太はユウヤと顔を合わせる事が出来ずに俯いたり、そっぽを向いたり。
落ち着きがない。
そんな幸太の顔に視線を合わせるように覗き込むユウヤ。
「あっ、」
目が合うとさらに真っ赤になり、目をそらす。
「幸太、可愛い。もしかして意識しちゃった?」
ユウヤの手は幸太の頭を撫でる。
ああああ、
思い出しちゃうじゃん!
幸太は首をブンブン振る。
そんな彼をユウヤはギュッと抱きしめた。
「わああああーっ!ゆ、ゆゆゆ、ユウヤさん」
幸太は抱きしめられ、更にテンパる。
「幸太、抱きごこち良いね」
「あの、あの、ユウヤさん困ります」
「何が?」
「俺、東雲さんが好きなんです」
「うん、知ってる」
「だから、」
「だから?」
ユウヤは幸太から離れ、彼の顔を見つめる。
「だから、その…」
思わず目を伏せる幸太の唇にまたユウヤの唇が重なった。
「んっ、」
逃げようとする幸太を壁に押し付け、ユウヤは舌を侵入させた。
「んんっ、」
抵抗しようとする両手はユウヤの手により壁に押し付けられ、逃げられない。
くちゅっ、と絡んでくる舌はまるで別の生き物みたいだ。
しばらく、深いキスが続き、ようやく唇が離された。
「ユウヤさん、お、俺、東雲さんが」
「諦めなよ東雲は」
ユウヤはそう言いながら幸太の耳たぶを舐める。
「ひゃう、」
思わず変な声が出る。
「ね、東雲は諦めて俺にしなよ」
耳元で囁かれる。
「な、だって…ユウヤさんは会長の…」
会長の恋人なのに?
そう言う前にまたキスをされた。
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