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東雲の首筋に吸い付く。
「あっ…」
反応するように東雲は声を漏らす。
体重がかかる。
照哉の息づかいが首筋にかかり少しくすぐったい。
「照哉さんくすぐったい」
我慢出来ずに思わず言葉にした。
…………………
照哉の反応はない。
それと同時に全体重が東雲の身体にかかる。
「照哉さん、重い、照哉さん?」
何度呼んでも反応がない。
「照哉さん?」
彼の身体をゆする。
あれ?照哉さん?
照哉の様子がおかしいと気付いた東雲は照哉の身体をどかそうとする。
ふいに軽くなった。
照哉が自分を脅かそうとしたのかと思った。
でも、
「熱あるくせに無理するからだ」
会長の声。
照哉の身体を持ち上げたのは会長だった。
「か、会長」
東雲は一気に血の気が引き、すぐに恥ずかしさで顔が赤くなる。
「面白いな、青くなって赤くなるとか器用だな」
会長はニヤニヤしている。
東雲はすぐにベッドを降りた。
「氷枕作ってこい」
会長に命令され、東雲は慌てて氷枕を作りに行った。
会長は照哉を仰向けに寝かせる。
少し息づかいが荒い照哉の額を触る。
汗ばむ額。
熱が上がっているようだ。
枕元に薬が落ちているのを見つける。
「ち、飲んでねえのかクソガキ」
薬を拾い上げると、照哉はうっすらと目を開ける。
ち、
会長が視界に入った瞬間に照哉は舌打ちした。
「舌打ちか照哉」
「邪魔…しに来たんですか?」
「そうだよ、お前は俺のだからな」
「身体…がでしょ?」
「いや、心も。俺なしじゃ生きられないようにしてやるよ」
会長の言葉に照哉は少し笑うと、
「どうせ、すぐに飽きるくせに」
「飽きるまでは俺のだよお前は」
会長はそう言うと照哉に唇を押し付けた。
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