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「東雲、明日から戻ってくるぞ」
ユウヤの言葉に一番真っ先に喜んだのは幸太。
「マジですか?」
キラキラと目を輝かせている。
「マジだ」
ユウヤがそう答えると幸太は飛び上がる程に喜んでいる。
「どがんしたとですか?」
幸太のはしゃぐ姿に掃除を終えた英雄氏とシンジと指導係りの健太が不思議そうな顔で立っていた。
「東雲さん帰ってくるって!」
「えっ?本当?」
「しのめさん戻ってくるとですか!そいは嬉しかばい」
健太と英雄氏も嬉しそうにはしゃぎ、幸太は健太とハイタッチまでしている。
「東雲さんって?」
シンジだけがキョトンとしている。
「ここの店長で、超イケメン」
健太がそう説明する。
「しのめさんは優しかとですよ」
しのめ…、
あっ、東雲…。
英雄氏が毎日のように口にしていた謎の人物はしのめ、ではなく東雲なのだとシンジはようやく理解した。
「何の騒ぎ?」
モモとユナが騒ぎを聞きつけ顔を出す。
「東雲が戻ってくるんだよ」
「えっ?」
モモの目がキラリと輝いた。
「ちぇ、ここの連中、東雲好きだよな。」
ユウヤは拗ねたように呟く。
「特に幸太でしょ?」
「嫉妬ダナ」
モモとユナの言葉にユウヤは、
「俺に傾いたかと思っていたのにさ」
「でも、片思いだからね。」
モモはユウヤを慰めるように肩を叩く。
「ヤッテシマエバイイ」
「ユナ、相変わらず過激だな」
ユウヤは苦笑いはする。
「身体から始めるのが幸太みたいなオクテには良いと思うよ、童貞だし」
「そうかな?」
「ソウダナ、幸太ハ抱カレタラ落チル!今夜ガ勝負ダゾ」
モモとユナは何かを企んだようにニヤニヤしている。
「ユウヤさん、空いている部屋あるから幸太連れ込めば?」
「黙ッテテヤル」
モモとユナはユウヤの両脇に立ち、囁く。
ユウヤはじっと幸太を見つめた。
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