アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
「幸太、ちょっといい?」
ユウヤは幸太を連れ、空いている部屋へと行く。
「どうしたんですか?掃除なら英じいとシンジがやってましたよ」
幸太は首を傾げる。
「そんなのどうでもいい」
ユウヤは手を伸ばし幸太を引き寄せた。
「ユウヤさん」
ユウヤの名前を呼ぶと同時に幸太は近くにあったベッドに突き飛ばされる。
ベッドだから痛くはない。
倒れた幸太の上にユウヤがのしかかる。
「ユウヤさん!まっ…んんっ」
ユウヤの唇に塞がれ、声が出せない。
抵抗しようとしても両手を押さえつけられて逃げれない。
「んーー」
唯一動かせる足をバタつかせても、シーツが乱れるだけ。
やめ…、やだ!
やだよーっ!
顔を必死に背けてもユウヤのキスからは逃れられない。
「や、…やだ」
ようやく出た声でユウヤのキスから解放された。
「そんなに東雲が戻るの嬉しい?」
ユウヤは押さえつけたまま、幸太を見下ろす。
「ユウヤさん…何怖いよお…」
普段と違うユウヤの雰囲気。
確かにキスはされた。
でも、怖いなんて感じなくて、
今のユウヤは正直怖い。
「幸太が嬉しそうにするからだよ」
「なんで…なんで喜んじゃいけないんですか?」
幸太は涙目だった。
「東雲は諦めろよ、照哉と今頃ヤッてるんだ」
その言葉に幸太は泣き出した。
「ユウヤさんのばかあ~きらい、ユウヤさんなんか嫌いだあ」
幸太は小さい子供みたいに泣きじゃくる。
「お前の為に言ってんだろ!」
少し苛ついたように叫ぶユウヤ。
「ちがう…ちがうもん…ユウヤさん…自分の為だもん」
泣きながらも幸太は反論する。
「何がだよ」
「ユウヤさん会長をまだ好きなんでしょ?諦めろって、本当は自分に言ってる」
幸太の言葉にユウヤはピクリと反応した。
「なに…言って…」
「諦めたくないから言い聞かせてるんだよ、俺にじゃなくて自分に」
そんなわけ…ない。
ユウヤは首を振った。
そして、幸太に顔をちかづけそのまま彼の首筋を舐める。
「やっ、やだ!」
暴れる幸太を押さえるように備え付けの拘束具を彼の両手につけるとベッドに縛り付けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 162