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「俺は会長の代わりは嫌です!」
幸太は力いっぱい叫ぶ。
下着を脱がそうとしていたユウヤはピクリと反応し、手を止めた。
「誰の代わりだって?」
ユウヤの顔が近付く。
「会長です。会長をまだ好きなんですよね?俺に東雲さんを諦めろって言っているのは自分に会長を諦めろって言い聞かせているんですよね?」
「……………」
ユウヤは返事もせずに幸太を見下ろしている。
「ユウヤさん泣いてたじゃないですか!自分にだって純情な感情くらいあるって!あれがユウヤさんの本音でしょ?」
幸太は言いながら目に涙を滲ませてユウヤを見上げている。
「…フン、言いたいのはそれだけかよ?何言ってもお前ヤルのは止めないから」
ユウヤはそう言うと幸太の首筋に舌を這わす。
生温かい感触に幸太の身体はビクンッと跳ねる。
「…ユウヤさん、俺、ヤラれても東雲さんを好きなのは止めませんから」
首筋を舐められたり吸われたり、幸太は怖さを我慢するようにそう言った。
「あ、そ、じゃあ遠慮なく食うよ。今日からお前が俺のセフレな、色々教えるから覚えろよ」
ユウヤは下着の中に手を入れた。
「何ば教えるとですか?」
ふいに聞こえた英雄氏の声。
ユウヤは声をする方角に視線を向けると英雄氏がバケツとモップを持って立っている。
「………………………………………」
ユウヤと英雄氏は暫く見つめ合い。
「どうやって入った?」
冷静な声で聞く。
「カギ開いとりましたよ?」
「いや、閉めたはず…………………」
ユウヤの記憶では確かにカギをかけたのだ。
「ああ、こん部屋のカギは壊れとるとですよ」
「はい?」
「壊れとるとです。ユウヤさん若っかとに耳遠かですね?」
じじい、いつか殺す。
ユウヤはカチンときたらしい。
「部屋掃除せんばいけんとですけど?」
英雄氏は困ったような顔をしてバケツを床に置く。
「先輩、部屋…………………」
シンジも部屋に入ってきて、ユウヤと幸太に気付き固まってしまった。
ち、
ユウヤは舌打ちをすると、幸太の両手を解放し、
「しらけたな。続きは後で」
と幸太に耳打ちして部屋を出た。
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