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「助かったあ」
幸太は起き上がると服を着始めた。
「あの、大丈夫ですか?」
シンジが心配そうに声を掛けて来た。
「大丈夫!ビックリさせてごめんね。」
幸太は元気そうに笑って見せるが手が小刻みに震えているのに自分で気付いていた。
服を着終わると部屋を急いで出る。
シンジ達に心配や、変な目で見られるのがイヤだった。
英雄氏は全く普通だったけれど。
でも、英雄氏が来なかったらヤラれていたのか確か。
幸太はドアの前で座り込んだ。
ユウヤさんのバカあ!
怖かったんだからな!
震える身体を抱きしめる。
「幸太」
名前を呼ばれ、身体が硬直した。
目の前にユウヤの足。
「ユウヤさん…」
恐る恐る顔を上げた。
******
会長の舌が口内に侵入したと同時に苦い味がして照哉は会長を押しのけようと手で彼の服を掴む。
でも、掴んだ手はアッサリと会長の手により押さえつけられた。
苦い何かを飲み込ませようと会長は間髪入れずに水を照哉に口移しで流し込む。
ゴクンッと苦いものが喉を通り過ぎた。
「お前が薬飲まねえからだ」
会長はニヤリと笑うと照哉を解放する。
コンコン、
ドアがノックされ氷枕を持った東雲が部屋に入って来た。
会長とのキスを見られなかった事に照哉はホッとする。
「お姫様に看病してもらえ」
会長はそう言うと部屋を出て行った。
「照哉さん頭上げるよ」
東雲は照哉の頭を持ち上げると氷枕を頭の下に置いた。
照哉は手を伸ばすと東雲を自分の上へと抱き寄せる。
「ちょ、照哉さん、大人しくしないとまた」
東雲は照哉の上から降りようとする。
「東雲がおやすみのチュウしてくれたら大人しく寝るよ」
その言葉に東雲は困った顔をした。
「大人しくして欲しいんだろ?」
照哉は東雲を見上げて微笑む。
参ったなあ。
照哉さん可愛いんだもんなあ。
東雲はゆっくりと照哉に顔を近づける。
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