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ガックリ肩を落として部屋へ戻る。
「ちょっと、照哉さんどこ行くのよ!」
ひそひそ話すモモ。
「電話シテタナ」
同じくユナ。
「照哉、今夜やると思ったから俺ら気を利かせたのになあ」
ユウヤ。
「や、やるとか露骨です!」
嫌がる幸太。
「照哉さんどこ行ったんですかね?」
健太。
全員、物陰に隠れて東雲と照哉の様子をうかがっていたのだ。
言い出しっぺはもちろんモモ。
「東雲、めっちゃ寂しそうな感じで萌えたけどね。絶対、期待してたよ」
ニヤニヤするモモ。
「ソウダナ、抱カレル気満々ダッタナ」
ユナも頷く。
「ゆ、ユナさん!東雲さんはそんなフシダラじゃありません」
幸太は必死にそう言う。
「あら?東雲も恋する男子よ。好きな人に抱かれたいわよ!照哉さん、俺………我慢できませんっ!抱いてくださいっ!で激しく乱れる東雲見たかったーっ!」
「モモやめろ!聞きたくない」
幸太は耳を塞ぐ。
「まじで、照哉どこ行ったんだろ?」
ユウヤは首を傾げる。
*******
寮から離れた場所に停まる高級車。
照哉が近くに行くとドアが開く。
「乗れよ」
顔を出したのは会長。
チッ、
舌打ちする照哉。
わざわざ呼び出された。
会長は舌打ちして車に乗ろうとしない照哉の腕を掴み車内に連れ込む。
「ちょ、話だけだろーが変態」
照哉は直ぐに会長に押し倒された。
「車出せ」
運転手にそう言うと車は走り出す。
「今朝もやったのにまだ足りねえのかよ変態」
「いんや、嫌がらせ。お前、今夜、東雲とやる気だっただろ?俺のマンションじゃやれなかったし」
会長はニヤリと笑う。
「当たり前だろ、東雲居た部屋カメラ仕掛けてたろーが変態」
「さすがだな。バレてたのか」
「アンタの部屋に生中継されてまでやる趣味ねーよ」
「東雲をどんな風に抱くが見たかったんだぞ、期待裏切りやがって」
「この変態」
睨みつける照哉。
会長はそのまま照哉にキスをして。
「照哉、お前…寮を出て俺のマンションに来い。徹底的にお前に仕込む事にしたから」
耳元で囁いた。
「はい。…………………………………………………なんて言うと思うかバーカ」
照哉は押さえ付けられている手を必死に振り払おうとするがアッサリと頭の上でまとめられ、挙げ句の果てにネクタイで縛り付けられた。
「こんのドS野郎離せ」
そこまでされても怯まずに悪態をつく照哉に会長は笑いながら、彼の服をたくしあげて、白い肌を露出させる。
「灯、いまからいかがわしい声聞こえても気にするなよ」
と運転手に話掛ける。
「はっ?ここですんのかよ、冗談じゃねーし!他人に見られながらする趣味ねえよ!」
驚く照哉の首筋に口づけながら、
「俺は好きだぜ、意外とクセになる。それと灯は俺の弟だ。血繋がってねーけどな」
「悪趣味!あんたの弟に聞かれながらする趣味俺にはない」
「でも逃げれねーし、黙って犯されてろ」
会長は照哉のジーンズのボタンを外してスルリと中へ手を入れる。
照哉は自身を掴まれビクッと身体を強ばらせた。
「やめ、変態やめろって」
照哉がどんなに罵倒しても会長は手でこすりながら彼のモノを外に出す。
「薫ちゃん、部屋でやれば?その子嫌がってるし、俺も薫ちゃんのセックス見るのヤダし」
運転席からそう声がした。
薫ちゃん………?
会長、薫ちゃんって呼ばれてんだ弟に。
名前は綺麗なのに中身は最悪な男。
「灯、うるせえ、黙って運転手してろよ」
会長はまだ止める気はなさそうだ。
「弟、常識あるんだね」
「悪かったな常識なくて」
会長は照哉に愛撫を繰り返す。
「あ、薫ちゃん電話」
「あっ?誰から?」
「タケルさん」
「ああ、タケルね」
会長は灯から電話を受け取ると、相手と会話を始める。
その間も手コキは止めてくれなくて照哉は出そうになる声を必死に我慢していた。
「んじゃ、その日に…」
そう言って電話を切る。
「照哉、我慢してただろ?」
会話はニヤニヤしている。
「てめーのは感じねえし」
精一杯悪態をつく。
「可愛いから続きはベッドでしてやるよ。」
「そりゃどーも」
とぷいと横を向く。
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