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プロローグ
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「ぁ、ひあ、や、やだぁっ! 」
「うるせぇっ、はは、いい様だ!! 」
__俺はいつになったら、この光景から逃れられるのだろうか。
淫靡な雰囲気を醸し出す赤と黒の部屋で、美しいハーフの女と肥えた男がことに及んでいる。男の方は取引先の重鎮で、女の方はうちの商品だ。
「う、いたい、いた、ゃ、だ」
手首は赤く染まり、ろくに慣らしもしないで挿れたからか痛みで言葉が制御できないようだ。
「たすけ、助けて、萩原さ……ぅ、ぐ」
鈍い音が響いた。男は最中に他の男の名を呼ばれるのが嫌らしい。
三十分前は凛々しかった女の顔は、目も当てられないほど腫れている。
「はは、は、ひっ、締めろ締めろ」
気持ち悪く嗤う表情に吐き気がする。いつまでたっても、この監視には慣れない。
「北野様。あまり商品に傷をつけないで頂きたいのですが。この店の人気商品ですので」
「あぁ? ……ふ、へへ、この女気に入った。買い取ってやるよぉ」
「…………。そうですか。
ありがとうございます」
__最低だ、本当に。
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