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最悪な出会い(2)
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side ちとせ
薄暗い教室内で抱き合う2人。椅子に座った1人の膝の上にもう1人が迎え合わせに跨るように座っている。跨っている方はほとんどなにも身につけていない状態だ。
「え…?」
「きゃっ!だ、誰!?」
「え、いや、あの…」
俺は軽くパニックだった。ただセックスしてるだけの現場なら驚きはしてもパニックにはならなかっただろう。じゃあなぜかって?
「あ…あの、ぼ、僕…失礼しますっ」
そう言って跨っていた男の膝から急いでおりて資料室から飛び出して行ったのが…男だったからだ。
絶対関わらない方がいいやつだ…
「えっと…お、俺も失礼しま…!?」
ガタッ…ドンッ
「…っ」
「逃がすと思ってんの?」
まじか…人生初の壁ドンがされる側とは…って、なに冷静に考えてるんだ
「は、離せっ!近い!」
「へえ…顔はまぁまぁか」
「はぁ?何がだよ!いいから離…!?」
ふにっ
なんか、唇に柔らかいなにかが…え?なに、これ。
状況が飲み込めなくて、固まっていたが息が続かなくなって唇を開いてしまった。そして俺は後悔した…
ちゅ…ぬるっ…くちゃ、ぴちゃ…
「…ふっ、ぅんむ…」
ちゅ、くちゅ…
突然舌が唇を割って侵入してきたのだ。
え、なに、なんで…男となんて気持ち悪いはずなのに…嘘だろ…気持ちいぃ…
「ふっ…んん…ぁんん…」
俺の口からは卑猥な水音と一緒に俺の声とは思えないほど甘い声が漏れる。
「…ん、ぁむ…ふっぅ…」
ちゅ、ぴちゃぴちゃ…くちゅ…
どれくらいそうしていたのか、ちゅっと最後に音を立てて相手の唇が離れていくころには俺の頭はボーッとしていて、少しの間余韻に浸っていた。
相手がにやりと不気味な笑みを浮かべたのを見てはっとして、急いで距離をとる。
「ふ、ふざけんなっ!!テメェ!何すんだよ!!」
「…なにって、キス?」
ほかに何かあるか?とでも言いたげな顔でこちらを見る男。どこかで…
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