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最悪な出会い side 斗真
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※視点、時間軸注意
side 斗真
今日は朝から忙しかった。今日、各クラスで委員を決めるのだが、実は全校生徒の中から新しく生徒会メンバーも選出しなければならない。候補の生徒が委員になってしまっては困る。本当はもっと前に決めておくべきだったのだが…
「気に入るやつがいねーんだから仕方ない」
「そういう問題じゃないだろ。仮にも生徒会長である斗真が許可しないと決まらないっていうのに、気に入らないなんて理由で候補を全員潰されたら話が進まなくなるんだけど」
副会長で幼なじみの佐久間 律(サクマ リツ)がガミガミと説教をしてくる。
わかってるんだけどさ、どいつもこいつも下心しかねーんだよ。それをわかってて採用してめんどくさいことになるのは目に見えてる。
「はぁ…今日の6限には各クラスで委員を決めるんだ。それまでに決めて担任から伝えてもらわないと…」
あと決まっていないのは書記1名、庶務2名、会計1名…書記も会計も2人ずつだが、書記1人と会計1人は去年2年だった2人が3年になってそのまま継続することが決まっている。
「庶務のうち1人は恭弥でいいだろ。その他は2年か3年の候補を適当にあてるか」
「え、俺!?」
俺達が話してる横でスマホを弄っていた瀬戸 恭弥(セト キョウヤ)が突然自分に白羽の矢が立ち驚きこちらを向いた。
「生徒会とかめんどくさいことしたくねーんだけど」
「どうせ庶務なんてほとんど仕事ないんだしいいだろ。決定な」
「勝手に決めんなよ…めんどくせぇ…」
文句を言いながらも俺が1度決めたらやめないことを分かっているからか断りはしない。
「あとは律に任せるわ。許可も出したことにして決めてくれていい」
「…気に入らないやつになっても知らないからね?」
「あーはいはい」
とりあえずなんとかなるだろうし、あとは律に丸投げだ。
「次3限は数学か。あの女教師めんどくせーんだよな…さぼるか」
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