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聞きたいこと
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side ちとせ
そうして自己紹介も終わり、今後の説明を軽く受けて解散となった
みんな荷物を持って生徒会室を出ていく
だから俺もさっさと出ようと思ったが、そうはいかなかった
…なんとなくわかってたけど
「ちとせ、お前は残れ」
有無を言わさぬ声音で新藤が声をかけてきた
「…なに?」
「こっちだ」
そう言って腕を引っ張られ、生徒会室の横の部屋へ連れていかれる
その時まだ残っていた瀬戸恭弥や佐久間律に目を向けたが瀬戸はひらひら笑顔で手を振るだけで、佐久間は哀れむような目で俺を見送った
何その反応と思ったがパタンとドアが閉められ2人は見えなくなった
「……」
「……」
なにも言わず新藤は部屋にあった高そうな机の方へ行き、これまた高そうな椅子にドカッと座る
「……」
それでもまだ喋らない新藤に焦れて先に口を開いた
「おい、なんの用だよ」
「んー?特に用があったわけじゃないんだけどな」
「はぁ?じゃあなんでわざわざこんなとこ連れてきたんだよ」
新藤がなにを考えているのかわからない
「用がないなら俺は帰る」
そう言って踵を返すと
「俺は用はないけど、お前は俺に聞きたいこととかあったんじゃねーの?」
とにやにや笑う
確かに俺は新藤に聞きたいことがある
少し考えてから
「…なんで俺が会長補佐なんだよ」
と聞いてみる
「下僕だから」
意味がわからなかった
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