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鶏雑炊(3)
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side ちとせ
恐る恐る口を開くとレンゲが入って来る
「ん…」
もぐもぐ…
正直恥ずかしすぎて味なんてわからなかった
今鏡を見たら俺の顔は真っ赤なのだろう
「うまいか?」
「…わかんない」
「そうか」
そう言うとまたひと掬いしてふーふーと息を吹きかけ目の前に突き出され、もうやけになりつつ口を開く
「ん…」
もぐもぐ…!
二口目はもう恥ずかしさなんて捨てやけになったからか、味がわかりすごく美味しかった
二口食べて体が空腹を思い出したかのようにお腹が空きだして気づいたらもっとくれと自分から口を開いて新藤に食べさせてもらっていた
お椀の中の雑炊がなくなるころふと我に返って恥ずかしくはなったが、新藤を見ると意地悪な顔や嫌味な笑いではなく微笑んで俺を見ていて驚く
不覚にもその優しい微笑にドキリとしたのは気のせいだ…そう思いたい
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