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気遣い
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side ちとせ
目を覚ますと外はもう暗くなっていて、枕元のランプが部屋をうっすらと照らしていた
「…何時だ?」
目が慣れてきたころ時計の方を見る
時間は夜の七時過ぎで5時間ほど眠っていたようだ
部屋の中に新藤の姿はなく少し心細い…
「…て、いやいや!ないから!」
ふと浮かんだ考えにツッコミつつぶんぶんと頭を振って否定する
静かな部屋でチッチッチッ…と時計の針が進む音だけがきこえる
首輪と鎖は付けられたままなので部屋どころかベッドからも出られない
起き上がり座ってぼーっとする
昼間の俺はおかしかった。勝手にあんなふうになるなんてありえない
そういえば新藤は『びやく』と言っていた。つまり盛られたのだろう…
「はぁ…なんでもっと警戒しなかったんだよ」
後悔したところでもう遅い
そんなふうに落ち込んでいると七時半頃になって扉が開き新藤が入ってきて電気をつける
眩しさに目を細める
「おはよう」
「……おは、よう…」
無視するとまたなにか言われると思い小さく返すと新藤は満足そうな顔をしたから返事をして正解だったようだ
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