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気遣い(2)
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side ちとせ
「身体辛くないか?」
そう聞かれ大丈夫じゃねーよと怒鳴ってやりたかったが機嫌を損ねると何されるかわかったもんじゃない
だからといって媚を売るつもりはさらさらない
「…別に」
素っ気なく答えてそっぽを向く
「そうか…立てるか?」
立てるか、だと?繋いだ本人が何言ってんだと思い睨みつけながら首輪に付けられた鎖をグイグイ引っ張ってみせる
「あぁ、そうだったな」
そう言ってポケットから何かを取り出して首元に触れてくる
カチャカチャと音がして鎖が外される
首輪は…
「ほら、立て」
…外してくれないようだ
ぐいっと腕を引かれベッドから引きずり降ろされるが足に力が入らずぺたりと座り込む
「………」
「立てないか」
小さく頷き床を見つめる
するとフワッと身体が浮いてびっくりして近くにあるものにしがみつく
フッと笑う気配がして顔を上げるとすぐ近くに新藤の顔があり、また驚く
俺は新藤に抱き上げられ、しがみついていた
驚きと恥ずかしさからぱっと身を離そうとすると落ちるぞと言われぎゅっと強く抱えられさっき以上に密着する
「やめろ、降ろせよ…」
グイグイと胸板を押すが力で敵わないことはもう知っている
「大人しくしてろ」
と言って新藤は歩きだし部屋をでる
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