アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
オムライス side斗真
-
side 斗真
スプーンを握りしめてオムライスを睨みつけるちとせ
可愛い…
ずっと眺めていても飽きないがこのままだとせっかくの出来たてが冷めてしまう
「さすがにやばいもん入ってないから」
そう言うとちとせは熱い視線、もとい疑いの眼差しを向けてくる
これは全く信用されてないな…当たり前か
「………」
「………」
無言でお互い視線をぶつけ合いやがてちとせが目を逸らす
半信半疑で手を動かしオムライスを1口分掬う
ゴクリと喉を鳴らすのが見ていてわかって笑いそうになる
ぱくりと口に入れ咀嚼するが反応がない
美味しくなかったか?ケチャップライスよりバターライスの方が好きだったか?俺はケチャップライス派なんだけど…
なんて考えていると
「……うまい」
とポツリとちとせが思わずといった様子で呟く
「そうか、よかった」
頬が緩むのが自分でわかった
ちとせにじーっと見つめられて顔を引き締める
「どうした?」
顔を覗き込むとそっぽを向かれ、別にと素っ気なく言われる
そんなツンツンしたちとせが可愛く思えるのだから自分はだいぶ重症だな…と思った
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 165