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足枷(2)
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side ちとせ
足を動かす度にジャラジャラと鳴る足枷の鎖の先はベッドの足に繋がっている
鎖は首輪に付けられていた物よりも長く、伸ばしてみないとわからないがだいぶ長い。この広い部屋も余裕で歩き回れそうだ
足枷を弄ってみるがやはり鍵がないと取れないようになっているようで、ベッドに繋がる鎖の方も同じく取れる気配はない
「てか、こんな物どこで手に入れるんだよ…」
普通にホームセンターなどでは売っていないだろう、なんて考えながらぐるりと部屋を見回す
昨日も気になっていたのだがこの部屋には出入りしているドア以外にも扉がある。鎖が長くなったのでそこまで行けそうだ
「なんか変なものが出てきたりしないだろうな…?」
ドキドキしながらドアノブに手をかけ引いてみる
そこは小部屋で洗面台と洗濯機などがあり、正面に磨りガラスの扉がある。横に引くとそこはシャワー室だった
小部屋に入って右手の白い扉を横に引くと広めのトイレがある
「ワンルームマンションと同じような感じだな。普通にここで生活出来そうだ…」
と、そこまで考えてぶるっと身震いする
「いやいやいや!まさか、な…」
一生ここで飼われるのでは?なんて考えてしまったがそんなわけないと自分に言い聞かせる。あははと乾いた笑いを浮かべ小部屋を出る
小部屋の隣はクローゼットだったが、もちろん服は1着もかかっていなかった
ちなみに今の俺はタオルケットを纏っただけで下は全裸だ
「せめて下着だけでも返して欲しい。あいつは男の裸なんて見ていて楽しいのか?変態なのか?」
「ほぅ?変態…ね」
はぁ…とつきかけたため息が喉の奥に引っ込み口からはヒュッと空気の音がする
え?え?え?なんでこいつがいるんだよ!いつ入ってきた?気配感じなかったぞ?忍者かよ…なんてそんな馬鹿なことを考えている暇はない。やばい、これはやばい。何か言わなければと思うが何を言ってもきっと手遅れだろう
「犬のくせに主人に対して変態はないだろう?」
「はぁ?俺がいつお前の犬になったんだよ!」
反射的に叫んでしまってからサッと血の気が引く
あぁ、おわった___
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