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カレー side斗真
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side 斗真
キッチンに来てカレーの入った鍋を温める
昨日の夜、ちとせが眠ってから作っておいたものだ
普段は中辛か辛口で作るのだがなんとなくちとせは甘口な気がして前に間違えて買ってしまった甘口でカレーを作った
米も今日の昼に炊けるようにタイマーをセットしていたため皿に盛り付けるだけだった
サラダでもと思ったが生憎それらしい野菜はなかった
「ま、いいか」
1人呟き温めたカレーを米にかけ2つの皿をお盆に乗せてちとせのいる部屋に運ぶ
カレーの匂いでぐぅーと腹を鳴らすちとせが可愛らしい
呼びかけ隣に座るよう促す
大人しく座ったちとせが不思議そうにカレーをながめていて、なんとなく何を考えているのかわかった
「昨日の夜お前が寝てから仕込んでたんだよ」
納得した顔のちとせにほら食えとスプーンを握らせる
一口食べぱぁっと顔を輝かせるからこいつはほんとにわかりやすいな、と思った
甘口カレーは正解だったようだ
「どうだ?美味いか?」
ときかなくてもわかるが一応きいてみる
こくこくと頷きながらもぐもぐしてるちとせに内心穏やかではいられないがさすがに今押し倒したら本気でキレられそうだから耐える
俺が半分も食べないうちに完食したちとせは満足そうにふぅと息を吐きにこにこ笑っている
可愛い…
ほんと、どうしてくれようか、この可愛い生き物
__残りのカレーを俺は無心で完食した__
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