アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
彼(?)シャツ
-
side ちとせ
晩ご飯も終わり特にすることもないなと思っていると新藤が俺の学校の鞄を持ってきた
「課題あるだろ?」
そういえば週明けまでに数学の問題集やるように言われていたなと思い出す
全クラス締切が同じだったようで新藤は覚えていたようだ
十数ページあったなぁ、めんどくさいなぁ…
「おま…新藤は?やらねーの?」
手に持っている鞄が俺の分だけで新藤は自分のを持ってきた様子はない
「もう終わってる」
「…あ、そ…」
なんでもないように言うものだから少しムカついた。俺はお前のせいで終わってないんだぞ、と言ってやりたくなった
「終わるまで付き合ってやるよ」
「別に、1人でできるし」
なんか子ども扱いされてる気がしてやはり腹が立つ
「コーヒーか紅茶か…あとはオレンジジュースもあったか?どれがいい?」
「…オレンジ」
「ん。始めてろ」
鞄を受け取り新藤が部屋を出るのを見送るとデスクに向かう
そこでふと全裸で座って勉強するのか…と思うと躊躇う。今はタオルケットにくるまっているが勉強には邪魔になるだろう
「ほら、オレンジジュース」
オレンジジュースと自分の分のコーヒーと何やら難しそうな本を持って戻ってきた新藤にダメ元で言ってみる
「なぁ、何か着るもの…」
「……」
少し考えた後手に持っていた物を置いてまた部屋を出ていき少しして戻ってきた
怒られるかとビクビクしていたが案外普通にTシャツを差し出されて驚きつつ小さくお礼を言い受け取る
借りたTシャツを着ようとするとなぜかじーっと見られていて居心地が悪い
「な、なんだよ。見るなよ…」
「……」
背を向けタオルケットで(今更だが)隠しながら着る
ぶかぶかだぼだぼで悔しくなる。肩幅の違いか右肩がずり落ち見えているし、丈も長くワンピースみたいになっている
アソコが隠れるのはありがたいがだがやはり同じ男としては自分と新藤の体格差に悲しくなる
「……」
「……」
絶望する俺とは違いなぜか新藤は黙って見てくるままで何事かと思って近づき顔をのぞき込む
「どうしたんだよ?」
「え、いや、なんでも…ない。気にするな。課題、早く終わらせないと寝れないぞ」
そう言って新藤はソファの方へ行き小難しそうな本を読み始めた
そこで課題を終わらせないといけないと言われ明日から学校へは行かせてもらえるのかと思い安堵し、さっさと終わらせようとデスクに向かった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 165