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side ちとせ
何もない、平和な1週間
今日は金曜日だ。先週の金曜から土日にあったことは夢だったのではないかと思うくらい、何もない1週間だった
授業をうけ、放課後は愛希に付き合っていろんな部活動の見学をしたり、生徒会の呼び出しがあったりとごく普通の高校生の生活だ
生徒会での活動時も新藤から特に何も言われることも無く、と言うよりあいつは集まりの時来ないわ、遅刻するわ、途中で帰るわ最悪だった。生徒会長だろ、と文句を言ってやりたいができたら関わりたくはない。
生徒会長補佐という意味不明な役職の俺はすることもなく副会長の佐久間に帰ってもいいよ?と言われる始末
「はぁ…」
とため息を吐いて生徒会室の扉を開ける
「やぁ、藍原くん」
「佐久間…副会長。まだ誰も来てないんですね」
「いつも言ってるけど、同い年なんだから呼び捨てでいいし、タメ口でいいんだよ?」
「はい…」
なんとなく慣れない。佐久間律、この人は爽やか素敵な笑顔でものすごい美人。大人な雰囲気のせいか年上に見えてしまう。呼び捨てでいいと言いつつ俺のことは「藍原くん」と呼ぶ
「藍原くん、ちょっとお願いがあるんだけど」
「なんですか?仕事ですか?」
生徒会の一員でありながらさすがに何も出来ていない俺はやっと何かやることができたのかと少し期待する。いくら面倒くさいと言っても何もしないのは良くないだろう
「斗真を呼んできて欲しいんだ」
「…え゛」
「頼めるかな?」
有無を言わさぬ笑顔で言われれば「はい」と答えるしかない
「たぶん屋上か資料室辺りにいると思うから。よろしくね」
「…はい」
資料室…あそこには二度と行きたくない。軽くトラウマだ。
またため息を吐くと生徒会室を出る。屋上にいてくれるといいなぁと思いながら屋上に続く階段の方へ向かった
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