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食堂(2)
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side ちとせ
食堂に着くともうだいぶ混んでいて2人で座れる小さい席はもう空いていなかった
「ちとせ何にする?俺A定食!今日は唐揚げだって!」
「唐揚げか、じゃあ俺も同じの」
2人ともA定食を注文し待つ間に当たりを見渡してみるがこれは相席になりそうだなと考える
定食の乗ったトレーを受け取り空いている席を探していると窓際のテーブルが1つ空いているのを見つけた。不自然に空いたテーブルを不思議に思いつつそちらへ向かう
「あそこ空いてんのかな?」
「あ、ほんとだ!行こ!」
愛希がさっさと人混みをすり抜けてそちらに向かいテーブルにトレーを置く…と
「あれ、なんか可愛い子いるじゃん誰?」
聞き覚えのある声…瀬戸が愛希に近づき後ろからひょいと顔を覗き込む
「え、わっ近い!」
びっくりしてわたわたしている愛希とそれを面白そうに揶揄う瀬戸。だが俺はそんなことよりこいつがいるということは…と奴の顔を思い浮かべる
「ちとせ?」
突然後ろから声をかけられてビクリとする
振り返りたくない、無視しようか、聞こえないふりをして愛希と共に別の席を探そうか
だが無視したら怒られるのはわかりきってる
「ちとせ?」
「………なに」
結局返事をする俺はびびりまくってる。優しい?甘い?余計に怖いわ。あぁ情けない…
味噌汁を零さないように気をつけながら後ろを振り返れば案の定新藤がいて、少し不思議そうな顔をしていた
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