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プリンに罪はない side斗真
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side 斗真
「ちっ」
だいぶイライラしているらしいちとせ
「おい、舌打ちするな」
別に怒ったわけでもなんでもないが余りにもにやにやしていると余計に機嫌を損ねそうだと自分の気を引き締めるため少しキツめに言ってみた
ちとせが食べ終わったタイミングを見計らって目の前にみるくプリンを差し出す
一瞬ピクリと反応したのを見逃さない
「いらないなら捨てる」
そう言えば仕方がないと言いたげな様子でプリンに手を伸ばすちとせにまた頬が緩みそうになる
きっと今ちとせは「プリンに罪はない」とか自分に言い聞かせてるんだろうな
あぁ可愛い…
恭弥が英語の宿題の話をしていたがそれどころではないので右から左だ
ちとせはさっさとプリンを完食すると俺たち…というよりおそらく恭弥にお先と言ってトレーを持ち席を立った
食堂を出るまでその背を見送り俺らもそろそろ行くかと恭弥の方を向けば
「斗真さ〜もしかして結構本気だったりする?」
何に本気なのか主語はないが言いたいことはわかっている
「………だったら?」
「……いや、意外だなと思っただけ。行くか〜」
そう言って席を立ち背を向けた恭弥の様子を疑問に思いながらも後に続いて食堂を後にした
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