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Ice-bound 1.5
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「♬°⋆ɱUꑄյ͛ʗ⋆°♬」ビクッ
「わっ なんだ。スマホ…」
ん?誰だろ?この番号??
魅冬には、思い当たりのない番号だった。確認のため、一応電話に出る。
「もしもし、 どちら様ですか?」
「あぁ 久しぶり、元気してる?」
誰だ??間違い電話か?
出るんじゃなかったと後悔しながら、お決まりのセリフを吐く。
「すいませんが、番号をお間違えじゃないでしょうか?」
「えぇーそんなことないよ?
沙夜ちゃん俺のこと、忘れちゃった?酷いなぁ。最後に会ったのは、2ヶ月くらい前かな?覚えてない?」
相手は何の動揺もせずに話してくる。
よく聞くと、声からお酒を飲んでいる様子がうかがえる。やっぱり間違い電話か。
そう思い魅冬は電話を切ろうと試みる。
「はぁ?何言って?切りますよ。
もうかけて来ないで下さ… え?今…沙夜?って…」
魅冬の脳裏に1つの記憶がはじける。
2ヶ月前…沙夜…ぁあ。あの…
「あなたですか。あの、確かIT企業に務めてるとかいう。」
「そぉそぉ。思い出した?ところで、今晩空いてたりする?」
あぁ。ね。そういうこと。好都合だ。
魅冬の心が冷めたと同時に、魅冬の目もたちまち澄んでいく。
「うん。いーよ。代わりに今晩、あなたの家に泊めてくれない?」
「りょーかい。じゃあ7時ぐらいにいつもの所で。待っててね。じゃ。」
今日の予定が1つ入ったことで家に帰らずに済んだことに少し安心した魅冬は疲れた身体に襲ってきた睡魔に身をゆだね、暗い世界に落ちていった。
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