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Ice-bound 6
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「ふっ…ふふっ…っはふふっ…は…へへへ」
魅冬が去って言ったあと、その研修医は笑うのを必死に堪え、笑っていた。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
「ねぇ。この子の部屋分かる?」
子供達と遊んであげていた時に、後ろから甲高い声がした。
「ん?なぁに?…っ」
一言で言うと、びっくりした。
明らかに中学生ぐらいの子供が
白衣を来て、零奈ちゃんとあるいてきたから。
え?この子先生じゃないよね。
明らかに僕より年下だし。
零奈ちゃんより背低いし。
じゃあ、なんで???
その中学生ぐらいの女の子をじーっと見ながら、そんなことを悶々と考えていた。
そしたら、その子がますます不思議な顔をして、
「分からないの?じゃあ、ほかの先生かナース…」
なんて言い出すものだから、こんな可愛い顔をしながらすっごい自分に酔ってる子だな。
と、頭にますます疑問が湧いた。
それでも反射的に、
「っ…いやいや。分かります。零奈ちゃん行こっか。」
そう言って、訳も分からないまま零奈ちゃんの部屋に案内した。
その子は、なんの躊躇もなしに零奈ちゃんと部屋に入っていった。
ここまで堂々と僕に嘘をつけるなんて、相当自分に酔ってる子だな。
大人を舐めるんじゃないよ!
その子のためにも、患者さんのためにもちゃんと注意して間違い起こさないようにしないと。
そう思い、その子が出てくるまで零奈ちゃんの部屋の前で出来るだけ怖そうに見えるように立っていた。
ポスッ「っ…!ふぇ…??」
しばらくして、その子が出てきたと思ったら見事に僕の胸らへんにぶつかった。
その後、あんまりにも気の抜けた声を出すものだから笑いそうになったけど、注意しないと。と思い笑うのをこらえた。
「なにしてんの…そんな仁王立ちで。」
ここまで来てもまだ認めないか。逆に感心するな。
「何してんの…じゃないよ。お医者さんごっこといっても、やっていい事と悪いことがあるでしょ!」
「は…???????」
は?って。この子、本当に大丈夫か?
その発言に「は?」だよ。
分かってないのか?
それとも、職業体験とかなんかと勘違いしてるのか?
馬鹿な子だな。子供だから許すけど。
「まったく。いくら中学生でも、職業体験はそういう施設に許可を取ってしなきゃダメでしよ。ましてや、患者さんまで巻き込むなんて。」
その子は、一瞬真顔になったあと、
「ちゅ…中学生!!??うちが!?」
「当たり前でしょ。」
他に誰がいるんだよ。
その後、下を向いてしまってどんな顔をしているのかは分からなかったけれど、余りにも沈黙が続いて気まずくなったので、僕から口を開いた。
「なに黙ってるの。少しは反省した?…もうしちゃダメだよ。ところで親御さんは?」
「…………。」
それでもその子は顔を下に向けたまま動かない。
怒られるのが嫌なのかな?
「大丈夫だよ。お母さん達には言わないから。どこから来たの?病院で迷子になっちゃったの?」
「あんたねぇ!中学生?うちが中学生っち!!??そんなわけなかろ?バカじゃないと??それ以上ゆったら、あんたの研修停止を大学に申し付けちゃーけんね!分かっとーと!?」
今までと言葉遣いが変わったことに少々驚きつつ、高校生だったのか!?
と、二十に驚いた。
「ごめん。高校生だった…?」
そういったあと、その子は顔を真っ赤にしながら、
「違う!うちは28歳!あんたより年上で、この❀✿病院の精神科医をしとーと!!!誰が中学生ね!」
さっきよりも怒った顔で(まぁ、マスクをしてるからそこまで顔は見えないけど)
衝撃発言をされる。
僕の顔にネームプレートを突きつけて自分は28歳でこの病院の精神科医だと言っている?
ぼくより…年上…?
「はぇ…??28…歳?…僕より年上…?」
「何ね?なにか文句でもあると?まったく。中学生なんて。私はその歳を有に13歳もこしてるよ!ほらっなにか反論は?」
二十…八歳…
この顔で!?こんなに童顔なのに!?
…見えない。少なくとも28歳には見えない。
でもネームプレート見た感じ本物だったな…
「…」
僕が、なんというか、色々なショックで驚いていると、
「無いみたいね。二度と中学生呼ばわりしないで。」フンッ
と、まったく28歳とは思えない言い方と素振りで小児科医を去っていった。
マジか。
ほんとなのか。
………………………………………。
かわいい…。
素振りといい、喋り方といい、行動といい、怒り方といい、
子供には見えないけど、それはそれで萌える!!
にしても、可愛かったなぁ。
小鳥遊…魅冬…か。
ネームプレートを見た時に脳裏に張り付いた名前を思い出しながら、
また会いたいな。と思う。
そんなことを考えながら、研修医こと湯守春は、口元を緩ませながらニヤニヤと笑っていた。
(✿´꒳`)ノ°+.*ニヤニヤ
「ねぇ。湯守先生すごいニヤニヤしてない?」
「ほんとだー。しかも扉に向かって。こわっ。」
「なんかエロいことでも考えてるのかな…」
「「「きもっ」」」
女性研修医達に罵倒されている事も知らずに。
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