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Ice-bound 8
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「はぁはぁはぁ…っ」
神谷と分かれた魅冬は目的地である人目の少ない道に入って行く。
周りの建物は丁度いい程度に古くお店もあり、ぽつりぽつりと人が歩いている程度だ。
魅冬はそこにいるであろう男を探して走っていた足を止め、見渡しながら歩き出す。
「どこだろ…」
「ここだよ」
背後から聞き覚えのある声。
魅冬の心が冷えていく。
「……よかった。見つかって。」
「久しぶりだね〜…沙夜」
「うん。しばらくぶりだね。ヒロト。会いたかったよ」
〈沙夜〉とは、私の秘匿名。
一応医者だし、(別にやってはいけないことをやっている訳では無いけど)街で偶然あった時なんかは私の持ち前の『演技』で〈沙夜〉と名乗ることが多い。相手も秘匿名だろうし、お互い様でしょ。
聞かれた時に、心から不思議な顔をすると、私が高校生の制服を来ていることもあり、(今日は来る前に綺麗なトイレで着替えてきた。)大体の人は人間違えでした。と、少し不審に思いながらも離れて行ってくれる。
(まぁ、後日質問を受けることが多々あるけど。)
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
私はヒロトと一緒にいつも行く場所に向かうと思い、その方向に歩いて行こうとした。
でも今日は違った。
何故かヒロトが、
「ね〜沙夜、今日は違う所に寄ってこうよ、ね?」
と、一方的に連れていかれた。
私は不思議に思いながらも、特に急ぎの用事は無いなと思い、いつもと違う雰囲気を漂わせているヒロトのことを不審におもいつつ、ヒロトの後について行った。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
「ちょっ、まって。」
「ん〜?なに、どしたの?」
いや。「どしたの?」って、ここ…バー…だよね…??
一応高校生っていう定なんだからお酒は…
「いや、私お酒飲めないし…」
「いーじゃん、こっそり飲んじゃえば〜おにいさん、学校の人とかになんて言わないよ〜」
そう言う問題じゃ…
「流石に高校生の制服で飲んでたら何か言われるでしょ…」
「あ、その点は安心していいと思うよ〜ここの人達、口は硬いお店だから。…」
なるほどね…そういう店ってことか。
なら…
もしバレても本当は28歳なんだし、そこまで問題ないか。
「じゃ、いーよ。飲も。」
そう言って私はヒロトと一緒に飲み始めた。
…あんなことになるなんて全く想像はしてなかったけれど。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
「んっ…(ゴクリ…美味しい??ほら、もっと飲みなよ〜」
少しほろ酔いのヒロトさんは私にグイグイお酒を進めてくる。
…まぁ、私はそんなんじゃ全く酔わないんだけど。
親がお酒が強かったこともあったのだろう。
私はそこら辺の人達よりはお酒が強い。
今でも結構飲まされたけど少し気分がいい程度だ。
「…美味しいよ。でも、なんで急にお酒??」
「そりゃ、沙夜ちゃんと飲みたかったからに決まってるじゃん~沙夜の初めてもらっちゃった。ははっ」
「…ふつーの理由だね。」
「そりゃ〜そうでしょ、それ以外に何か理由があると思ったわけ?」
…ないけど…多分。
まぁ、何かあっても全力で逃げればいいか。
この人酔ってるし、大丈夫でしょ。
「もー、いいからもっと飲みなよ〜」
と言ってグイグイお酒を勧めてくる。
「もういいって。要らない。」
高校生であまりお酒に慣れすぎているのも変だと思い、私はお酒を断った。
「え〜…ん〜じゃ、ゲームしようよ。負けたら僕が進めた分だけお酒飲んでね。」
「嫌だって…」
いい加減めんどくさいな。
「じゃあ、高校に告げ口しちゃうよ…」
「………分かった、飲むよ。その代わり私が勝ったらもう帰るから。」
高校生ではないので高校に言われても良いのだけど、このままくっちゃべっていても終わらないと思い、私はそのゲームを承諾した。
「で、どんなゲームなの?」
「簡単だよ。今から俺がすることに沙夜の身体が動かなくなったらたら君の負け。動いたら君の勝ち。簡単だろ?」
「…分かった。…何するの?」
何か、自分の秘密でも暴かれるのかな?
まぁ、その時はその時だ。
「じゃ、いくよ?」
ヒロトがそう言ったタイミングでお酒を飲んだので、私もお酒を手にとり、1口飲んだ。
「ん…(ゴクリ…どこn…」
そう言おうとした瞬間、唇に、柔らかい感触。
な…に?
今、キス……されとる?
な、して?
「んっ…やめっ…んんんッ…/////」
止めさせようと魅冬の口元が緩んだ瞬間。口内にヒロトの舌が侵入し、ぬるりと私を犯してきた。生暖かく柔らかい感触。
それと一緒にヒロトの口に含まれたお酒が魅冬の口内に入ってくる。
「んぐっ。ッ…/////ゴクッ やぇっんむっ…」
抵抗する隙もなく、魅冬はヒロトのお酒を飲んでしまった。
それで終わりではなく、何度も深く貪り続けられる。頭の芯がジンっと痺れ、お酒がグンッと回ってくる。
何も考えられない。
「んっ…んはっんんっ!!…ん…ふ…ふあ…っやえっ…くるひ…」
「はぁっ…もう、落ちるの??まだ終わんないよ…」
ヒロトはそれからも私を深く、強く、長く、貪り続けた。
「んっ…ふっ…っ………」
次第に抵抗の言葉が出なくなってくる。
「んっ…んんんぅ…はぅっ…んにゃっ…あぅ……っ…」
やばい…このままじゃ、
落ちる。
「んぅっ…っ…ふぁっ…ガクッ」
あまりにも長く深いキスに私は腰が抜け、
座っていた椅子からずり落ち、その場に座り込んでしまった。
そのまま、力が入らずヒロトの足に身体を預けて快楽の余韻に浸ってしまう。
身体が、動かせない。
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